温暖化対策サミット前後で世界的なデモに~温暖化対策サミット 各国との差 浮き彫りに | Just One of Those Things

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まだ巡回途中ですが、一息ついての取り上げです。

 

科学データを取り上げる枠ですが、地球温暖化対策サミットについてのデータが滞っておりますので、急遽予定変更して取り上げます。

 

今世紀末に平均気温が最大で3.4度上昇も 対策強化呼びかけ~050年の排出量実質ゼロを約束」、より。「「漁獲可能な魚20%以上減少も」IPCC報告書~サンマが イカが 日本の海から消える!?」より。

 

Natureの9月19日号のカバーストーリーでは「Cover Story:行動の時:重大な局面を迎えた全球の炭素排出」と題し、論説を取り上げ、地球温暖化対策への行動を促しておりました。

 

サミット前からNHK News Webでも、取り上げるのが大変なぐらいの数多くの各国のデモのニュースが取り上げられておりました。情報を入手する前に記事を削除されてしまったので、現時点で入手しているものを時系列で取り上げます。

 

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温暖化対策求めシドニーに5万人 「石炭火力発電はやめろ」
9/20(金) 17:59配信 共同通信

 【シドニー共同】オーストラリアの最大都市シドニー中心部の広場で20日、地球温暖化対策を求める集会が開かれ、約5万人が詰め掛けた。豊富な石炭を産出する同国は発電量の大部分を二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭火力発電に頼っており、若者らは炭鉱開発の中止などを求めた。
 
 制服姿の中学生ジュネビーブさん(13)は学校の許可を得て参加。「政治家は十分な対策をしていない。グレートバリアリーフを温暖化の被害から守るためにも石炭火力発電はやめるべきだ」と話した。
 この日は海面上昇により水没が懸念されるバヌアツやソロモン諸島など南太平洋の島国でも同様の集会が開かれた。
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石炭火力の大量の温暖効果ガスの排出量の問題については、このブログでも大概指摘してきたことなので、言うまでもないのですが、日本国内では問題視されないこの問題は、海外では子供でも知っている大問題なのです。
 
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温暖化サミット前に 若者たちが各国首脳に行動求める
2019年9月22日 5時35分 NHK

国連の地球温暖化対策サミットを前に世界各国の若者が温暖化の現状と対策について意見を交わす「ユースサミット」が開かれ、若者たちは温暖化への危機感を表明し、各国の首脳たちに直ちに対策を講じるよう求めました。
 
この「ユースサミット」は、国連総会に合わせて温暖化対策サミットが開かれるのを前に、若い世代の間で高まる温暖化に対する危機感を各国の首脳に届けようとニューヨークの国連本部で開かれたもので、140以上の国や地域からおよそ1000人が参加しました。
 
開会にあたり国連のグテーレス事務総長は、「私たちの世代は地球の環境を守ることに失敗した。事態がこのまま進めば地球の気温は3度、上昇し、破滅的な結果を招く」と述べ、若い力で、温暖化対策が前進することに期待を示しました。
 
スウェーデンで、毎週金曜日に学校を休んで、温暖化対策を訴える活動を続けるグレタ・トゥーンベリさんも参加し、前日に、世界各国で一斉に行われたデモについて触れ、「温暖化対策を求めて結束した若者たちは、誰にも止められないことを見せることができたと思う」と話しました。
 
このあと、参加した若者たちが意見を交わし、政策決定の場に若い世代を加えて欲しいといった要望や、環境と経済を両立させる政策が必要だなどと言った意見が出され、温暖化対策サミットに参加する各国の首脳たちに直ちに対策を講じるよう求めました。
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日本では、数年前までは環境省が電力企業に、石炭火力について苦言を呈し反対をしていましたが、最近はこの問題を取り上げていません。

 

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NYで日本の石炭火力発電に抗議 安倍首相模したバルーン
2019/09/24 07:48 共同通信
 
 【ニューヨーク共同】国連の気候行動サミットが開催中のニューヨークで23日、環境保護団体「オイル・チェンジ・インターナショナル」などが安倍晋三首相に模したバルーンを使い、二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭火力発電を活用し続けている日本政府に抗議した。
 
 同団体のメンバーらはニューヨーク公共図書館前の歩道に高さ約4メートルのバルーンを展示。英語と日本語で「ストップ!石炭」と書かれた横断幕を示し、通行人らにアピールした。
 
 同団体のアレックス・デュカスさん(34)は、先進7カ国(G7)で今も石炭火力発電所を建設するのは日本だけだと批判した。
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先進7か国で今も石炭火力を建設しているのは、確かに、日本だけですね。

 

次は、グレタさんのサミットでの全文です。

 

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グレタさん演説全文 「裏切るなら絶対に許さない」涙の訴え
2019年9月24日 10時06分 NHK
 
©NHK

国連の温暖化対策サミット。地球温暖化対策を訴えて若者の運動が世界に広がるきっかけとなり、学校を休んで活動を続けているスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが各国の代表を前に演説しました。演説の全文です。
 
私が伝えたいことは、私たちはあなた方を見ているということです。そもそも、すべてが間違っているのです。私はここにいるべきではありません。私は海の反対側で、学校に通っているべきなのです。
 
あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました。
 
それでも、私は、とても幸運な1人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。
 
なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。
 
©NHK
 
30年以上にわたり、科学が示す事実は極めて明確でした。なのに、あなた方は、事実から目を背け続け、必要な政策や解決策が見えてすらいないのに、この場所に来て「十分にやってきた」と言えるのでしょうか。
 
あなた方は、私たちの声を聞いている、緊急性は理解している、と言います。しかし、どんなに悲しく、怒りを感じるとしても、私はそれを信じたくありません。もし、この状況を本当に理解しているのに、行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。
 
だから私は、信じることを拒むのです。今後10年間で(温室効果ガスの)排出量を半分にしようという、一般的な考え方があります。しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は50%しかありません。
 
人間のコントロールを超えた、決して後戻りのできない連鎖反応が始まるリスクがあります。50%という数字は、あなた方にとっては受け入れられるものなのかもしれません。
 
しかし、この数字は、(気候変動が急激に進む転換点を意味する)「ティッピング・ポイント」や、変化が変化を呼ぶ相乗効果、有毒な大気汚染に隠されたさらなる温暖化、そして公平性や「気候正義」という側面が含まれていません。この数字は、私たちの世代が、何千億トンもの二酸化炭素を今は存在すらしない技術で吸収することをあてにしているのです。
 
私たちにとって、50%のリスクというのは決して受け入れられません。その結果と生きていかなくてはいけないのは私たちなのです。
 
IPCCが出した最もよい試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。
 
しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。
 
今日、この数字は、すでにあと350ギガトン未満となっています。これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よくそんなふりをすることができますね。今の放出のレベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまいます。
 
今日、これらの数値に沿った解決策や計画は全くありません。なぜなら、これらの数値はあなたたちにとってあまりにも受け入れがたく、そのことをありのままに伝えられるほど大人になっていないのです。
 
あなた方は私たちを裏切っています。しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。未来の世代の目は、あなた方に向けられています。
 
もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と。
 
私たちは、この場で、この瞬間から、線を引きます。ここから逃れることは許しません。世界は目を覚ましており、変化はやってきています。あなた方が好むと好まざるとにかかわらず。ありがとうございました。
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厳密にいえば、NatureがIPCCの報告を妥当と発表したのは、2004年からで、それ以前のものは、妥当なデータではないと指摘されていました。2004年以降はNatureも認める妥当な報告書です。
 
 

9月25日。温暖化対策サミットへの出席のためニューヨークを訪れている小泉環境大臣。就任後、初めての国際会議となりましたが、日本は新しい取り組みを示すことはなく、温暖化対策に積極的な国々との差が浮き彫りになった形です。
 

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温暖化対策サミット 各国との差 浮き彫りに
2019年9月25日 5時48分 NHK
 
温暖化対策サミットへの出席のためニューヨークを訪れている小泉環境大臣。就任後、初めての国際会議となりましたが、日本は新しい取り組みを示すことはなく、温暖化対策に積極的な国々との差が浮き彫りになった形です。

アメリカのニューヨークで開かれた温暖化対策サミットには、国連のグテーレス事務総長の呼びかけで60か国以上から首脳や閣僚が参加し、再生可能エネルギーの導入などの具体策を発表しました。
 
一方、日本は安倍総理が出席せず、代わりに小泉環境大臣が出席しましたが、新しい対策を示すことはありませんでした。
 
スウェーデンの16歳グレタ・トゥーンベリさんが早急な温暖化対策を求める演説を行うなど、若者を中心に世界中でかつてないほど危機感を訴える声が強まる中、日本については対策が不十分だという指摘が出ています。
 
小泉大臣は「日本の取り組みについて発信力を強化する」としていますが、今後、具体的な対策や行動をどこまで示すことができるのかが問われています。

■サミット参加者「日本の行動 知らない」

温暖対策サミットが開かれた国連本部では、海外の参加者から、日本の温暖化対策について具体的な内容を知らないという声や、もっと積極的に取り組むべきだといった意見が聞かれました。
 
ドイツの関係者は「日本がパリ協定のもとで、どのような具体的な行動をとっているのかは知らない。日本の人たちがもっと真剣に考えてくれるといいなと思う」と話していました。
 
また、ケニアの政府関係者は「日本には目覚めてほしい。他の国々とともに、石炭火力発電から再生可能エネルギーへの移行を実行してほしいと思っている」と話していました。
 
ナイジェリアの環境団体の関係者は「日本がどう取り組んでいるのか全く知らない。ただ、日本やアメリカは、気候変動の対策についてあまり熱心ではないということは知っている」と話していました。
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京都議定書の時の勢いはどこえやら・・・。今や後退していますね。
 
日本が非難されても致し方ないところです。
 
9月26日。国連の温暖化対策サミットで演説したスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが、みずからへの批判に対してツイッターで「なぜ、科学を知ってもらいたいと訴える子どもたちを、大人たちがばかにするのか理解できない」と反論し、温暖化対策を求める活動の輪をさらに広げる決意を示しました。
 
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グレタさん “大人”の批判「理解できない」
2019年9月26日 13時22分 NHK

国連の温暖化対策サミットで演説したスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが、みずからへの批判に対してツイッターで「なぜ、科学を知ってもらいたいと訴える子どもたちを、大人たちがばかにするのか理解できない」と反論し、温暖化対策を求める活動の輪をさらに広げる決意を示しました。
 
スウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんは、今月23日にニューヨークで開かれた国連の温暖化対策サミットで、各国の指導者を前に演説し、大人たちが温暖化の危機を見過ごしてきたとして厳しく非難しました。
 
グレタさんの演説は大きく注目を集めた一方で、アメリカのテレビ番組の出演者が「精神的に病んでいる」と発言したほか、ツイッターでは「大人に利用されている」などといった投稿が相次いでいて、みずからの主張とは関係のない攻撃や批判にさらされています。
 
こうした状況について、グレタさんはツイッターで「また始まった。敵意を持つ人たちは私の容姿や服装、態度や個性を取り上げ大騒ぎしている」と、こうした攻撃や批判は、論点のすり替えだと指摘しました。
 
そのうえで「なぜ、科学を知ってもらいたいと訴える子どもたちを、大人たちがばかにしたり脅したりするのか理解できない。私たちのことが怖くてしかたがないのでしょう。でも、彼らに気を取られて時間をむだにしないで」と投稿し、温暖化対策を求める活動の輪をさらに広げる決意を示しました。
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9月28日。地球温暖化対策を訴えるスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんの呼びかけで27日、世界各地でデモが行われました。主催者側の発表では、1週間にわたる抗議運動の参加者はこれまでに世界全体で660万人を超え、対策を求める機運の高まりを改めて示しています。
 
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グレタさん呼びかけた抗議運動 世界で660万人超が参加
2019年9月28日 8時14分 NHK

地球温暖化対策を訴えるスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんの呼びかけで27日、世界各地でデモが行われました。主催者側の発表では、1週間にわたる抗議運動の参加者はこれまでに世界全体で660万人を超え、対策を求める機運の高まりを改めて示しています。
 
スウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんは今月23日に開かれた国連の温暖化対策サミットに合わせて各国政府に対策の強化を迫るため、1週間にわたって抗議運動を行うことを呼びかけていました。
 
最終日の27日も世界各地でデモが行われ、主催者側の発表によりますと、若者を中心にイタリアのローマやミラノなどで行われたデモに合わせて100万人を超える人が参加したほか、アジアやアフリカなどの各地でもデモが行われたということです。
 
160か国余りで400万人以上が参加したとされる今月20日のデモを含め、1週間にわたる抗議運動の参加者はこれまでに世界全体で660万人を超えたとしています。
 
カナダのモントリオールでデモに参加したグレタさんは記者会見で「世界中の政治家への私のメッセージは同じです。科学に耳を傾け行動してください」と訴えました。
 
一連のデモは温暖化対策を求める機運が世界的に高まっていることを改めて示すもので、各国政府の政策を批判する若者の圧力が強まっています。
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以上。地球温暖化対策サミットに関する報道は以上です。

 

次は究極に溜まりに溜まったネイチャーを取り上げます。

 

 

※台風19号の情報については、折を見て、後日取り上げます。接近の恐れがある地域の方は、事前に台風対策を行われてくださいませ。

 

※巡回等が大変遅れていますので、引き続き、巡回を続けます。

 


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