仏尊用語:明王編① | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

これまでこのブログで出てきたであろう仏尊用語を下記に示します。



▼ あさばしょう ― 【阿娑縛抄】

鎌倉時代に天台僧・承澄(しょうちょう)が各尊ごとに編纂した密教の事相を集大成した書をさします。各尊の図像を豊富に収録しています。


▼ えんこうかん ― 【猿猴冠】

猿の頭部を表した冠です。六字明王のほか、水曜星がその象徴としてこの冠をいただきます。


▼ おんみょうへんばいいん ― 【陰陽反閇印】

陰陽道の作法のうち歩行行儀・反閇(へんばい)の際に結ばれる手印です。両手の第1・3指を捻じ、右手を上にして両手の掌をそれぞれ内に向けます。


▼ きえ ― 【帰依】

優れた者に身をゆだね、絶対的に帰依すること。


▼ きざ ― 【跪坐】

坐勢をとる仏像のうち、尻を地に付けない坐法をいいます。両膝と両足指を地につけてひざまづくのは、胡坐(こざ)または長跪(じょうき)といいます。


▼ きょうしょく ― 【胸飾】

胸飾りのことです。


▼ くん ― 【裙】

下半身にまとう薄い布状のものをいいます。裳(も)ともいいます。


▼ けっかふざ ― 【結跏趺坐】

一方の足をそれぞれ他方の大腿部において、両足裏を上に向けてすわる坐法です。右脚を上にする場合を吉祥坐、左脚を上にする場合を降魔坐といいます。


▼ けまん ― 【華鬘】

仏殿のなかの長押などに掛けて堂内を飾る。金銅性の花輪をかたどったものをいいます。


▼ げんぜりやく ― 【現世利益】

この世で受ける息災・延命などの仏尊の恵みのことをいいます。


▼ ごこしょ ― 【五鈷杵】

元来は古代インドで戦闘に用いられた武器でありましたが、密教の修法に取り込まれてしだいに形式化したもので、握り手を残して、両端の中央と前後左右の5ヶ所の突起を持ちます、


▼ ごこれい ― 【五鈷鈴】

密教修法の用具で、五鈷杵の一方に風鐸(ふうたく)状のベルをとりつけたものです。


▼ ごひみつ ― 【五秘密】

密教で金剛薩埵を中心として、欲金剛・触金剛・愛金剛・慢金剛の4眷属を配したものをいいます。また、その曼荼羅を本尊として滅罪のために修する行法のことをいいます。


▼ こんごうかいごぶつ ― 【金剛界五仏】

金剛界曼荼羅において、中心を構成する、大日、阿閦(あしゅく)、阿弥陀、宝生(ほうしょう)・不空成就(ふくうじょうじゅ)の5仏をいいます。


▼ こんごうけん ― 【金剛拳】

密教における手印(印相)の1つで、指を握り締めて拳にしたものをいいます。


▼ しつしつざ ― 【瑟々坐】

岩座を象徴的に表したものです。「瑟」の字の旁(つくり)である「王」の字を積み重ねたように見えることが。名称の由来です。不動明王の台座に用いられることが多いです。