これまでこのブログで出てきたであろう仏尊用語を下記に示します。
▼ あみだのじょういん ― 【阿弥陀の定印】
妙観察智印(みょうかんさつちいん)ともいいます。禅定印の第二指か第三指を曲げた定印です。極楽浄土にいる阿弥陀如来を表す際の印相です。
▼ いんぞう ― 【印相】
尊像の働きや誓願、功徳などを象徴する手の形や動きをさします。
▼ きょうじ ― 【脇侍】
「わきじ」ともいいます。如来の両側に随時する菩薩をいいます。如来が衆生を救おうとするのを助け、衆生を導く役割を果たします。
▼ けいあいほう ― 【敬愛法】
密教において、和合・親睦・尊敬を得るための修法です。
▼ げだつ ― 【解脱】
迷いの心である煩悩から解き放たれて、絶対で永遠なる自由な悟りの境地に至ることをさし、諸所の煩悩から迷わされることもない状態を指します。
▼ けばく ― 【繋縛】
煩悩や妄想、または下界のものに縛られて、心は迷いの状態にあること。或いは、自由を失っていることをさします。解脱の対語です。
▼ けぶつ ― 【化仏】
菩薩などが、本地となる如来を表示するために、頭部や宝冠などに表す小形の仏形をいいます。
▼ さんどうそう ― 【三道相】
如来や菩薩などの首にある三段になった肉付けをいいます。
▼ しゅうほう ― 【修法】
密教において、儀軌(儀式に関する規則)に則って本尊に対して作法を行い、祈願の成就をはかる修行のことです。「すほう」とも。
▼ しゅみせん ― 【須弥山】
仏教において、宇宙の中心に位置するとされる巨大な山のことです。その頂上に「忉利天(とうりてん)」(三十三天)があります。
▼ じょうどう ― 【成道】
釈迦が長年の苦行を捨てて、ブッダガヤの菩提樹の下で最高の悟りを得て、修行の道を完成したことをさします。
▼ せむいいん・よがんいん ― 【施無畏印・与願印】
恐れを除くとされる施無畏印は、右手は胸の高さに構えて、指を上向けて掌を手前に見せます。望みをかなえるとされる与願印は、左手は腹の高さで指を下向けて掌を手前に見せます。この2つの印相の組み合わせは、釈迦如来をはじめ多くの如来の印相として表されるため、「通仏相(つうぶつそう)」ともよばれます。
▼ ぜんじょう ― 【禅定】
禅を組み、心を落ち着けて瞑想し、真理を見ようとすることです。
▼ ぜんじょういん ― 【禅定印】
「法界定印」ともいいます。瞑想にふけり、悟りの境地に入っている際に結ぶ印相です。親指のみを別にして両親指の先端を接し、他の指も伸ばし、掌を上に向けて腹前で組み合わせます。
▼ そくさいほう ― 【息災法】
密教において、災害・罪業などを取り除き福徳を集める修法です。
▼ そくちいん ― 【触地印】
「降魔印(ごうまいん)」ともいいます。右手を膝の手前で伏せ、第二指を下に伸ばす印相です。釈迦如来が魔物の邪魔を振り払って悟りを得たときの印相といい、弥勒如来にも見られます。
(つづく)