毘廬遮那如来(4) | Just One of Those Things

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毘廬遮那如来 』から『毘廬遮那如来(2) 』『毘廬遮那如来(3) 』より。



蓮華蔵背世界の教主とされる毘廬遮那如来(廬遮那仏)は仏教の教えの形にされたものであります。


華厳経や梵網経が説く真の仏陀であり、中心にあって全宇宙を照らし続ける存在です。



仏には釈迦如来のように教えを広めるため実際にこの世に姿を現す仏と、仏教の教えを身体化した法身仏(ほっしんぶつ)があります。


毘廬遮那如来(廬遮那仏ともいう)はこの(後者の)法身仏であり、真の教えを仏の姿として表現したものです。


つまり、釈迦如来がこの世で説いた仏教の教えそのものが毘廬遮那如来であるということです。


このことから、毘廬遮那如来は本仏、釈迦如来はその化身といわれます。


たとえば「華厳経」には毘廬遮那如来の毛穴の1つ1つから煙とともに無数の如来が出現する様子が説かれています。


また、「梵網経」では蓮華蔵世界という仏国土の蓮の上に毘廬遮那如来が座り、その千枚の花びらに釈迦如来がひとりずついると説きます。


即ち、本仏である毘廬遮那如来と、その化身である釈迦如来との関係がわかりやすく表されています。