弥勒菩薩(4) | Just One of Those Things

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弥勒如来 』から『弥勒如来(2) 』・『弥勒如来(3) 』より。


如来からみていきましたが、前々回は『弥勒菩薩 』・『弥勒菩薩(2) 』で見ていきました。


前回の『弥勒菩薩(3) 』は弥勒の語源を見ていきましたが、今回は弥勒信仰と山岳宗教を見ていきましょう。



日本における山岳宗教の歴史は古いものです。


しかし、山の頂上を弥勒浄土とみなすようになったのは、平安時代に末法の世の到来がしばしば言われるようになり、弥勒信仰が盛んになってからのことです。


修験道の霊地として尊崇された富士山も、そのころから弥勒の浄土とみなされるようになりました。



その信仰は長く続き、江戸時代には、弥勒の世の出現を願い自らが弥勒を体現しようとする身禄(みろく)という行者(富士講中興の祖)が出現したほどです。


明治時代には大石凝真寿美という言霊学者が現れ、弥勒の下生つまり降臨を説きました。


現在の日本において、弥勒信仰としてもっともよく知られているのは、真言密教を開いた弘法大師(空海)でしょう。