阿弥陀如来(4) | Just One of Those Things

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阿弥陀如来 』から『阿弥陀如来(2) 』より。そして、『阿弥陀如来(3) 』を見てきました。


今回は時代の流れの中で阿弥陀如来像がどうつくられてきたのかを見ていきましょう。



右手は「施無畏印(せむいいん)」、左手は「与願印(よがんいん)」を結ぶ阿弥陀如来像が7世紀につくられます。


これらは施無畏印・与願印の通仏相のため、独尊では釈迦如来などとみわけがつきませんが、脇侍が冠の正面に化仏(けぶつ)・水瓶(すいびょう)をつけているため観音菩薩・勢至菩薩だということがわかります。したがって、中尊が阿弥陀如来と判明します。


これと同様に、古くからあるのが、両手を胸前で構える「転法輪印(てんぽうりんいん)」(説法印ともいう)を結ぶ阿弥陀如来像です。



平安時代に密教がもたらされたのにともない、観想の対象として、新たに密教の曼陀羅中の阿弥陀如来像に基づいて造像が行われるようにまりました。


坐像で、両手を腹前で「法界定印(ほつかいじょういん)」のように結びますが、第二指を曲げるのが特色で、これを阿弥陀如来の定印とよんでいます。


この定印像は、きわめて多くの作例が残されています。