『阿弥陀如来 』より。
阿弥陀如来は、『無量寿経』・『観無量寿経』・『阿弥陀経』の、いわゆる浄土三部経を主たる典拠としています。
これらには、阿弥陀如来が念仏を行う衆生を救って必ず極楽浄土に往生させるという第十八願に代表される阿弥陀如来の四十八願をもとに、死後の安楽を約束し極楽往生をかなえる仏として、中国では曇鸞(どんらん)・道綽(どうしゃく)・善導(ぜんどう)らによって信仰が広められました。
とくにわが国日本では、平安時代に末法思想が広がり、さらに法然(ほうねん)・親鸞(しんらん)たちにより浄土教が発展して以降、もっとも一般的に信仰される仏の1つとなっています。