高千穂神社(3) | Just One of Those Things

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高千穂神社 』から『高千穂神社(2) 』より。


今回は、天孫降臨の先鋒隊についての話です。



現在の祭神は、旧社名を「十社大明神」というように、「三毛入野(みけいりぬ)命」ほか九柱となっています。


三毛入野命は神武天皇の三兄にあたり、またの名を「御毛野(みけぬ)命」といい、『古事記』によれば波の穂を踏んで常世国へ渡ったと伝えられています。



しかし、高千穂では、鬼八と呼ばれる悪鬼を退治し、高千穂社に祀られたといわれています。


『十社大明神記』によれば、「天ぢくまかつ大こく、むろのかうり、小野の里興呂木の大里」から天下った「じんむ天王の王子正市伊様」が、その鬼八退治の先鋒隊だったといいます。


また、『日向国風土記』の逸文によれば、ニニギが「日向の高千穂の二上(ふたがみ)の峰」に天降ったとき、二人の土蜘蛛がいたから、鬼八とは先住民族の土蜘蛛であるといわれています。



なお、男岳・女岳からなる、この二上山(989m)を御神体とする神社(祭神は伊弉諾尊・伊弉冉尊)が高千穂町側(二上神社)と五ヶ瀬町側にあり、その山頂付近(九合目)には五ヶ瀬町側の三ヶ所神社(旧称・二上神社)の奥宮が鎮座し、強い神気を発しています。