ありがとうございます | 栗原由佳オフィシャルブログ「comme tous les jours」Powered by Ameba

ありがとうございます



日本にいる母と電話していましたら、
停電予定の時間通りに
プチっと
電話が切れました。

いかにいろんなものに電気を使っているか、
どれほど電気に頼った生活をしていたか、
改めて実感したと
母も言っておりました。



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私はアメリカにいますが、
ちょこっと見るインターネットの
ニュースサイトで
いろいろな情報を得たり、
SNSで友人たちの様子を知ることができます。
またそこには
節電のコツ、
停電時への備え、など
お互い分かち合いたい知恵も
溢れています。


で、
ペットボトルで簡単な湯たんぽを
作ったらいいよ、という話を
ついさっき
友達のつぶやきで見ました。



母@電話曰く
「この停電の三時間が寒いのよ(>_<)」とのこと。

実家はプロパンガスなので
お湯は沸かせるそうですから、
「なら湯たんぽ作ったらいいじゃない」
と私。

えー?
そうかー、
そうね、そんな方法があるのね!

アメリカにいる私に聞かされて
ようやくアイデアを得た群馬の母。。。


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デマのチェーンメールも、
母にも来たそうです。

でも、それが「デマだ」というのは
私はSNSで見て知っていましたが、
母はそのメールしか情報がなく、
ただ、なんとなくの勘で
「そんなはずないな」と、回すことは
しなかったそうです。


ネットを通じて
私が容易に手に入れている情報が、
母には届いてない、
そのことに、
なんとなく怖さを感じました。


情報がありすぎて、
どれが本当だかわからなくなったり
かえって悩んだりすることのある
ネット世代。

でも、
個々の連絡がつかない間も
ツイッターやウェブで、先に
安否の確認ができたり
情報交換ができました。

ときには情報を
自らシャットダウンすることが
身を助けることもあるのですが、
こういうときは
やっぱり情報を「取りに行く」ことの
価値を感じます。


もちろん
電気どころか水もなにもなく
固定電話も携帯もつながらない被災地では
手に入る情報も限られるでしょうが、
電気が来ているときに
ネットがつながるなら
やっぱりパソコンは活用して
然るべき、だという気がします。


そして、
情報の質を見極める能力は求められますが、
情報機器を活用できる世代だからこそ
得られた情報を
それのできない人にも伝えなくちゃ…と。


だって、
母が「ヤシマ作戦」を
知っているとは思えない…

「ウエシマ作戦」もね、
枝野さんへのネット上でのエールもね、
きっと
それがテレビや新聞で扱われて、
解説されてやっと知るのです。


買い占めをする人に
特に年代の区切りは無いのかもしれませんが、
私の周りの
同年代のネット上で繋がっている人達は、
買い占めの無意味さ、
またその弊害を
きちんとわかって控えているように思います。

節電のコツも、
被災地へ無闇に物資を送ったり
出向いたりしてはいけないことも、
わかっているように思います。


「ネットで活発化している動き」は
決して
「実際の世の中の動き」とイコールでは
ないのです。




本当に苦しい被災地では
「今を生きること」「私の命」
に執着していただきたい。
しなくてはダメです。

でも、
まだ周りを見る余裕があるのなら
そのときは冷静に目線を広げ、
地域、国、世界の中の一員として
何をすべきか、
何をすべきでないか、
考えてみましょう。


…このブログを見ている方は
マイナーな私の書くことに興味を持ち
わざわざブックマークしてくださったり
している方ばかりだと思うので、
こんなことは、いまさら…かとは
思うのですが。

しかも、
苦しい思いを今している訳ではない
私が
なに言ってんの、という
気持ちもあるのですが。


でも、このブログなら読んでるけど
ツイッターはやってない、とか、
ネットで新聞は読まない、と
いう方もいらっしゃるかもしれません。


災害時に頼りになる「ラジオ」、
そのラジオ番組から始まったこのブログ、
もしかしたら何かの助けになるのかも??
皆さんのコメントも、
読んでくださる方にとっての
大きな情報源になり得る??


どうぞ
この場への訪れを生かしてください。




夫も
必死で英語のコメント頑張りました。

http://redsox.com/japan

もちろん、
皆様にお願いするだけでなく
我々も
微力ながら協力させていただきます。


たくさんの危険のある中、
自らの命をかけて
他の命を救う活動をしてくださっている方々、
本当に頭が下がります。

離れていて何も出来ないのが
もどかしくて苦しいけれど、
離れているからこそ出来ることも
あるのかもしれない、と
自分の背中をたたいて
しっかりしなくちゃ、と思う日々です。