寄付すること | 栗原由佳オフィシャルブログ「comme tous les jours」Powered by Ameba

寄付すること


そうそう、昨日のが長くなりすぎそうで書けなかったので。


Can and Cash Drive、球場のゲート外に立って、たくさん

声かけをしていたのですが。



今回は対ヤンキース戦中。

カップルや友達同士の、片方がヤンキースの、もう片方が

レッドソックスのTシャツを着ている!

ということも結構あるんだと発見(笑)。

それって、ケンカにならないのかなぁって思ったのですが、

「どっちが勝ってもどっちかはハッピーだから大丈夫」と

言っていました(笑)。

エレベーターに乗ってこないようなこともあれば、

こういうこともあるんですねぇ♪



あと、

「レッドソックスの選手のホンモノのサインがもらえます!」

と声を張り上げたときに限って、目の前をヤンキースファンが

通っていくのが笑えました(笑)。なんでかな(笑)。


ポストカードやボールなどのサインって、印刷されたもののことが

多いんですよね。もちろん本物の生のサインを売っていることも

ありますが、値段がケタ違いです。



夫は、去年と同じ写真が使われたポストカードだったんですが

「同じじゃつまんないから今年は漢字で書こう」と言って

漢字で名前を書いていました。

これが結構子供ウケが良くて、へぇ~って思いました。



奥さんのサイン???いるのか?と思いましたけど、

突然「ここにあなたもサインして」といわれることが。

夫のポストカードに、という依頼でも最初はびっくりしたのですが、

帽子に、Tシャツに、という人もいて・・・見ると、各ゲートを回って

いろんな奥さんたちのサインを集めているのでした!すごーい!

ある意味貴重かもしれないです(笑)。



10ドル寄付してくれるごとにサイン入りポストカードを一枚

(上限は一人4枚)さしあげます、ということなのですが、

とにかく「選手のサインがほしい」ということで、

現実的には「10ドルで買う」みたいな感覚のファンの人も多い中、

「20ドル寄付するけれど、サインはひとつで」とか

「4枚しかもらえなくても100ドル寄付します」、

「ポストカードはいりません」

という人もいました。


いらない、という人は、他球団ファンの人ってことのような

印象でしたけど・・・これがヤンキースに限らず、で、

「どこそこのチームのサインはあるわけないよね?」って

冗談めかして聞いていくおじさんとかもいました。



こっちが声を張り上げると、向かいのソーセージやさんの

売り子さんまで一緒に大きい声を出し始める、とか、

変な一体感があるのもおもしろかったです(笑)。

こっちは、売ってるんじゃなくて寄付を募っているのよ~、

って気持ちは大事なんですけどね。




それにしても、本当にたくさんのファンの人が、缶詰30個

40個持って球場まで来て、列に並んで寄付してくれたと

いうのが、すごいことだなぁと思いました。

重たいのに・・・

暑いのに・・・

それが、貴重な選手のサイン欲しいがためだったとしても、

でもやっぱり、なんだか、すごいなぁ!と思いました。




こうしたFood Bankに頼らないと食料が足りない人がいる、

という状況は、日本とアメリカの行政の考え方の違い・・・どこまで

政府がカバーするのか、どこから民間の意思を募るのか・・・

そういった違いを表しているように思います。


日本の場合は、ボランティアや寄付に頼る前に政府がきちんと

保護するべき、という考えが中心ではないでしょうか。


いろいろ(出来る限りで)調べてみると、どちらのスタイルが

正しいとか良いとかじゃない、とも、なんとなく思います。

寄付する側も、そういった寄付を受け取る側も、

日本とアメリカではずいぶんと考え方が違うと思うからです。



でも・・・やっぱり自助努力には限度があるのではないかなぁと

いうのが私の印象です。食料についても、教育などにかかる

費用についても、医療保険についても、やっぱりこぼれてしまう

人がたくさんいて。

日本だって、すべての人がきちんと救われているわけではない

のでしょうし、貧富の差はどんどん広がっているといわれて

います。だけど、アメリカほどの差ではない、という気がします。


実際のところはどうなのでしょう。

「日本は、どうしてるの?」

と何度か聞かれて、あまり詳しい知識がなかったことに

気づきました。