昨日、パラリンピックが閉幕しました。
今大会はジャーナリストとして、パラリンピックに参加させていただきました。
コロナ禍での開催ということで、取材する側にも厳しい規制が沢山あり、会場に足を運べる記者の方も限られた人数となっていた中、このような貴重な機会をいただけたことにただただ感謝です。
私自身が選手だった頃にも、試合後にはミックスゾーンと呼ばれる取材が行われる場所で、記者の方からの質問に答えていました。
今回は自分が記者として、時には質問を投げかけ選手の生の声を聞かせてもらいました。
パラリンピックの選手の皆さんのお話を聞かせてもらって一番に感じたことは、言葉自体に重みがあり試合の勝敗にかかわらず常に前を向いたコメントだということ。
「この言葉の強さはどこからくるのだろう…」
これは今回の経験で私が強く感じたことでした。
取材を重ね、選手の背景を学んでいく中で、まずこのフィールドに立つまでに沢山のことを乗り越えてきていることを知ります。
きっとまだまだ表に語られていない思いや経験は沢山あるはず。
それでもやはり、アスリートとしてという前に、ひとりの人としての強さを凄く感じました。
限られた文字数の中で、その日の試合結果や内容、そして感じたこと。
伝えたいことが溢れるほどあるのにどのようにして表現していったらいいのか。
メダルの獲得により流動的に文字数の変更もあります。
もっと自分の中の言葉や表現の幅を広げて、限られた文字数の中でも伝えられる物を増やしていきたい、人の心を動かせる文章を届けられるようになりたいと強く思いました。
私にとってとても学びの多いパラリンピックとなりました。
選手の皆さんには沢山の感動をいただき、心からの感謝と尊敬を送りたいです。
そしてそこに至るまでサポートされた方々にも拍手を。
この大会を支えてくれたボランティアの皆さん、朝から夜までいつお会いしても大きな声で挨拶をしてくれました。
記者専用の入り口が分からず道を聞いた際には笑顔で丁寧に対応してくださり、何度も助けていただきました。
たくさんの支えの中で大会は成り立っているということを、選手で参加していた時以上に感じることができました。
このような貴重な経験をさせてくださったスポーツ報知さんにも、これからの学びで恩返しできるように努力していきたいと思います。
大会期間中に書かせていただいた「栗原恵が見た」
本日9/6(月)発売のスポーツ報知で総括の記事が掲載されています。
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