最初が肝心!新入社員の育て方
(社団法人 日本印刷技術協会:JAGAT)
社会人スタートの大切な時期に、考えたことや得られた意識は、その後の人生のなかでも大きく影響していきます。
学生から社会人になる新入社員は、ビジネスの社会がどのようなものか分かりません。そこで各企業では、入社直後に新入社員教育を行い、社会人としてのさまざまな知識を教えます。企業にとって、新入社員教育は社会人第一歩の大切なプロセスなので、社員教育に対する優先度は高いのではないでしょうか。
新入社員教育の内容は、主に以下のものがあります。
・社会人への意識改革(社会人としての心構え)
・自社の基本知識(我が社を知る)
・ビジネスマナー(見た目、基本動作)
・コミュニケーション(仕事の潤滑油)
■ 外部研修機関の利用
各企業は、新入社員研修はできるだけ社内で実施しようと考える傾向があります。しかし、社内教育担当の時間が割けない、外部の人の話を聞かせたい、外部のプログラムを受けさせたい等、一部の教育を外部に依頼するケースも少なくありません。
外部の研修先は、教育機関だけではなく、取引先や系列のメーカー、コンサルタント会社など多様です。
また、新入社員が少ない企業では、公開セミナーを利用するケースも目立ちます。
■ 長期間研修について
長期間にわたる研修では、講師、会場の予定やカリキュラムの組み立てが難しくなります。また、パソコンや機材を使用する実習を含んだ研修では、より問題点が多くなります。
以前は、全体研修後に各職場に配属し、あとはOJT(On The Job Training)という方法が主流でしたが、配属前により高いレベルの研修を行う企業も目立っています。その理由は、各部門の業務密度の高さや、配属後のより早い立ち上がりを実現するためだと考えられます。
■ 新入社員の育て方
前述のように、新入社員にとって大切な教育には、社会人としての心構えをはじめ、自社を知ること、ビジネスマナー、コミュニケーションがあります。
しかし、一番大切なことは、自ら好んで企業を選び入社したわけですから、その選ばれた企業が一番重視するものを徹底的に教育することが大切ではないでしょうか。
たとえば、それは品質第一や、顧客を大切に思う心など、企業によってカラーがでてきます。
誰でも新人のときがあったはずです。そのときは、期待と不安のなかで緊張感も高くなっています。当然、頭の回転もよく、多くのことを吸収できます。したがって、多少困難な目標でも達成する人も少なくありません。
この社会人スタートの大切な時期に、考えたことや得られた意識は、その後の人生のなかでも大きく影響していきます。
社会人スタートとしての大切な研修を今一度見直してはいかがでしょうか。