そもそも、学生の頃、自分はどうして農業がやりたいと思ったのか。
高校の頃まではそこまで進路についてしっかり考えていなかった気がする。
小中学校では普通に勉強して、高校は地元の進学校、国語と英語が苦手だったから理系に進学し、大学も地元の国立大学で、理系と言えば医歯薬、理学部、農学部、工学部くらいが選択肢だったかと思う。
医歯薬はなんか世界が違う気がするし、理学部もなんかマニアックそう、、となると選択肢は工学部か農学部、あとは気分で決めたという感じだったと思う。
大学に入っても、最初2年間は最低限の単位だけ取って、サークル活動に勤しんでいたと思う。3年になって、食糧自給率が低いとか、耕作放棄地が多いとか、今となっては当たり前の農業を取り巻く問題を知ることとなり、そこから何らかの形で農業に関わる仕事がしたいと思うようになった。
そのとき、本当は農業ができれば良かったのだろうが、当時農業への就職となると、そもそも求人が出ていない、リクナビとかマイナビとかの大手求人媒体には全く掠っておらず、ハローワークにやっと良くて月給15万円のよくわからない怪しい求人があった程度だった事を覚えている。
これでは奨学金の返済もある中、とてもリスキーすぎる、、と思った日がどこかにあって、そこから農業という選択肢は自分の中では完全に消えた気がする。
それ以降、「農業に深く関われる農業以外の仕事」という選択肢を求めるようになった。これがまた希有な世界で、農業という業界は、農協や、農林水産省を筆頭とした官公庁の農業部門という進路の選択肢は割と充実していて、農業そのものが茨の道となっていた。
当時はそのことに対してあまり疑問を抱かなかったが、今思うと滑稽な話だと思う、農業をやりたい人は潜在的な需要も含めると、それなりの規模であろうかと思うが、結局そういった方々が農業を選択しづらい、、、というのが当時の実態だし、現状も、当時よりはマシだとしても、まだその風潮は残っている。
この思いは今も根強く残っている。だからこそ、自分がやっとこっちの業界に来れたのだから、今度は当時の自分と同じ想いを抱く若い世代がいたら、彼ら彼女らの手を引いていけるようにしていきたい。