化学物質過敏症(CS)支援センターでこちらを購入しました。

 



 
坂部先生は、北里研究所病院の環境医学科のセンター長
 
宮田先生は元北里研究所病院の環境医学科のセンター長で、
現在はそよ風クリニックの院長をされています。
 
環境医学科は、化学物質過敏症の検査、診断ができる病院です。
 
関東ではこの2か所。
 
2か所しかないって、、
本当に少ないですよね。
 
 
さて、生体と電磁波ですが
 
 
…難しい!!
 
 
エックス線やガンマ線くらいは聞いたことがありますが、、
 
フリーラジカル?
シーベルト?
ガウス??
 
 
もう、ちんぷんかんぷんです(笑)
 
夫は電気科卒業なので、難しいところは読んでわかりやすく教えてほしいな…(笑)
 
 
ただ、医療、生体の内容についてはまだ少しわかる…
 
 
興味深いことがいくつかあったんですが、
今日はまずひとつ。
 
 
 
以前読んだ本の中で
 
最近の人は羊水が汚れているそうだ。
これは化学物質に汚染されている証拠である。
 
ということが書かれたものを見ました。
 
この著者は、助産師さんから聞いたようです。
 
 
でも、そこにどんな科学的根拠があるのか?
 
何か研究をして得られたデータに基づくものか?
 
そこにはそういった内容は書かれておらず、
著者の憶測にすぎないのではないかと感じました。
 
 
多くの人が読むものこそ、
きちんとした根拠を持って伝えてほしい。
 
ただ漠然と、化学物質=危険、悪という認識を広めてはほしくないなぁというのが私の感想でした。
 
 
 
今回の本にも、最近羊水が汚れているということが書かれていました。
 
ところが、出てきた胎児の体表にある胎脂が最近は少ないとも。
 
 
つまり、
眼鏡とかの超音波洗浄器の原理のように
妊娠中の超音波検査を行うことで
 
胎児の体の表面の汚れ(胎脂)を落とし、
結果、羊水が汚れている
 
という解釈でした。
 
 
 
こっちの方が、すごく納得できる!
 
 
胎脂の役割として
胎内にいるときに羊水の刺激から守ったり
産まれてきてからはたくさんの刺激にさらされるので、
それらの刺激から守る働きがある。
また、乾燥を防ぐ役割があると言われているようです。
 
 
残念ながら私は、母性看護がとても苦手だったので、
あまり詳しいことは書けません(笑)
 
 
ただ、
私が出産した病院では
 
ドライテクニックと言って、産まれてすぐに沐浴は行わない方針でした。
 
胎脂を残すことの利点として
・低体温を防ぐ
・肌の乾燥を防ぐ
・細菌や刺激から身を守る
・胎脂のにおいが赤ちゃんを安心させる
 
などがあると説明を受けました。
 
なので、胎脂は産まれた後も重要な役割を果たしているんだなと思った記憶があります。
 
 
その赤ちゃんに付いているはずの胎脂が少ないのは悪いことなのか?
そこについては、わかりません。
 
この本にも、胎脂が少ないという事実のみが書かれて
その影響については書かれていません。
 
まだ、わからないことって実は多いんですよね。
 
様々な研究が行われていますが、
胎児や新生児に関する領域はわかっていないことがまだ多いそうです。
出産で入院した際、産科の医師が言っていたのを思い出しました。
 
 
 
ただ、この本では超音波の影響に関して、
12週以前の胎児(この時期は胎芽と言います)に影響がある可能性があると書かれています。
 
ネズミに超音波をかけると100%流産するという実験も行われたことがあるようです。
それを聞くと、超音波怖いって思うかもしれないけど、
 
ただ、超音波があるからこそ胎児の成長がわかり
異常の早期発見ができる。
 
胎内の内に治療が行われることもある。
 
 
便利なことには何かしらのリスクはあるのかもしれないと感じました。
 
なので、何が一番正しいのかは
正直わかりません。
 
 
ただ、この本のように
何かを伝えるときは
憶測だけで終わるのではなく、
しっかりと事実、根拠を元にして伝えていってほしいし
私も誰かに訴えかけたいときには気を付けようと思います。