問31 抗精神病薬を長期間投与された患者に多く見られる副作用のうち、舌を突出させたり、口をもぐもぐと動かしたりする動きが特徴的な不随運動として、正しいものを1つ選べ。

  1. バリズム
  2. アカシジア
  3. ジストニア
  4. ジスキネジア
  5. ミオクローヌス

 

① バリズム

→上肢または下肢を近位部から投げ出すような大きく激しい不随意運動。×。

 

 


 ② アカシジア

→静坐不能(じっとしていられない)。×。  脚のかゆみ 


アカシジアは静座不能症とも言われ、座ったままでじっとしていられずそわそわと動き回るという特徴があります。アカシジアの原因(副作用)となる薬は、抗精神病薬によるものが最も多いですが、抗うつ薬や一部の胃腸薬などによって引き起こされることがあります。多くの場合は服用を始めて数日後に出現しますが、数カ月間以上同じ薬を飲み続けた後に出現する場合もあります。


 ③ ジストニア

→舌、頚部、眼球のつっぱり。×。  tonia → tension  つっぱり

 


 ④ ジスキネジア

→口をもぐもぐ動かす。〇。 キネティック → 運動  

 

ジスキネジアの症状
 

  • 繰り返し口をすぼめる
  • 舌を左右に動かす
  • 常に口をもぐもぐさせる
  • 口を突き出す
  • 歯をくいしばる
  • 目を閉じたあとなかなか開けられずにいる
  • 勝手に手が動いてしまう
  • 勝手に足が動いてしまい歩きにくい

 


 ⑤ ミオクローヌス

→突発性で持続の短い不規則な不随意筋収縮で、四肢や顔面の筋あるいは筋群がピクッと収縮して起こる。×。

 

  • 筋肉や筋肉群に起こる素早い稲妻のような収縮を指します。