三軒茶屋のくのんさんの話。 | CLAY STUDIO くり

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信楽のCLAY STUDIO くりです。

三軒茶屋のくのんさんの話。

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5年ほどお取引をいただいていた、東京 三軒茶屋の、和食器の店 kunonさんが、今月末で閉店されることに。

信楽や瀬戸などの焼き物を扱うお店です。閉店に際し、お店の商品の一部はセールになっているようです。お近くの方ぜひ☆

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そしてくのんさんとの思い出話をすこし。

5年前、店を移転したばかりで、この場所でお客さん来てくれるんやろか…と不安になっていたところへ、知り合いの作家さんに案内されて来てくださったのがはじまりでした。

よく喋るパワフルなお姉さん、というのが最初の印象。江戸っ子ってよく知らんけどこういう感じなのかなーと。

よくお聞きすると、父の代にも訪ねてくださったとのこと。過去の名刺を探したら同じ名刺が出てきました。

そこから5年、未熟な私に器の色々についてはもちろん、梱包のイロハまで教えてくださったくのんさん。

今求められている器の傾向や男性目線の器選び、お店を始める前にされていたお仕事のことやご主人の話、靴選びのこだわりまで、いろんな話をしました。

多分実際にお会いしているのは10回に満たないはずですが、私の中でとても存在感があるオーナーさんです。


そして、中でも写真の一文字皿のこと。

最初は15センチ角で作っていたものを、もう少し大きくすると料理の用途も広がるし、作ってもらえませんか?とのことで、そこから17センチ角ができました。

当初は乾燥が下手くそで、反りがひどくてこれではマットひかないと使えないよと言われて、試行錯誤しました。(今は結構まっすぐ焼けるようになったよ!)

大野さんのお見立ては的中し、ほんとうにたくさんお納めしたお皿でした。


だめなときはだめと言うし、良いときは良いと言うし、毎回緊張するけど、お陰でとても成長できた(はず)お取引きでした。

こういう信頼関係が築けたことは、この仕事をしていてよかったことのひとつ。

お店さんそれぞれの色があり、個人のお店ならそのままオーナーさんのお人柄。

会社勤めでは経験できなかったであろうこと、ご縁をかみしめています。

三軒茶屋のお店へ行かぬままに閉店なのが悔やまれますが、きっとまた大野さんには会えるはず。


この場を借りて。大野さん、今まで本当にありがとうございました!

引き続きうつわの相談役としてどうぞよろしくお願いいたします。