バリケードが開く10分前、すでにエンジン全開。


今日は、犬とり名人シェルターからの猫の搬送があり、

MAXのスピードで給餌をしたかった。


まず、除染しているポイントは作業が始まる前に

全て潰し終え、残るポイントも走り続ける。







限られたフードだから一杯には出来ないけど、

猫に届け!と、置いていく。









置いていく。



最後のちゃんとしたご飯はいつだったのだろう?


どこのポイントも一粒のフードさえも残ってなくて、

日にちが開いてしまったこと、ごめんね、って思う。


途中、道路を横切り林に消えてく猫を見掛け、

すぐにクルマを降り追いかけるも見失ってしまう。





そして・・・



給餌優先で、後回しになってしまった捕獲器は空っぽ。


この夏、授乳中でリリースした白グレーちゃんを

保護したくて掛けたポイントだった。


午前中の3時間では厳しくて、猫達が出てくる夕方に

掛けられるよう、時間を作らなきゃ駄目だ。



圏内を出る前、猫達のお迎えに、

犬とり名人シェルターを訪れる。



「散歩につれてって~~~」と

大賑わいのワンちゃんたち。


外の犬舎にも複数の子がいて、猫も50匹は

いるだろうか?


しかも、この日は名人たった一人で

散歩からお世話をこなされ、なんともうひとつ

大きなことを考えておられるらしい。


一番奥のフェンスにいる茶色のワンちゃんは、

震災の翌年、ワタシが見掛けて名人が掛けた

捕獲器に入った子で、今も人見知りして

ケージは出入り自由なのに隅っこにいることが多い。

震災後生まれで人間を知らずに大きくなった

こういう子も、もっと外の空気を

吸わせてあげたいとの思いがあるのだそう。


こんなに大勢の子を抱えて、

むしろ現地では敵対視されることも多く、

自身が被災者であって動物の為にここまで

全てを投げ打ってやっておられる。


今朝も避難先からシェルターに向かう途中、

帰還困難区域津島でクロ茶の猫を保護されていた。


そして、こんなに大変な中、

夏にワタシが保護して預かってもらっているパンダ号、

名人にはかなりスリスリになってると聞いて

ケージを覗けば・・・



アンタ誰?


誰にでも心許すと思ってんのむかっ


んが~~~メラメラ



今日も何のお手伝いも出来ず、数匹の猫をキャリーに

入れてもらって、パンダ号はまだお預けにして

シェルターを猛スピードで出た罪なワタシ。





福島に通い始めてから、

幾つの季節が巡っただろう?


圏内はもう何度目かのススキの季節がやってきた。


たくさんのものを失い過ぎて、何故か後悔という言葉しか

残らない圏内でのレスキュー。


答えが見つからないまま、まだ終止符を打つ事は

出来なくて・・・今、少し苦しい。



居眠り運転でガードレール激突寸前

ヒヤリハット数回汗

戻ったカフェのHOMEでは・・・。



みんな、必死に生きてるんだから、

ワタシもやるっきゃないですね汗