富岡町某所。
行きの渋滞で疲れきった頭と身体に
容赦なくとどめを刺される。
地理に不案内な上、カーナビがキャッチ出来ない
バリケード群にため息。
何万台ものバリーケードに掛ける予算があるなら
垂れ流しの汚染水を止めてくれっ。
5年後に帰れるんでしょう?
今度はこのバリケード、何処に持っていくつもり?
とあるお家のウッドデッキの下、
小袋に入れられたフード。
個人で動いているMちゃんだと思う。
もう一人もっち~さんにしても、若い女子達が
もう、二年数ヶ月、被曝のことも省みず、
自分の命を切り崩してまでやってるのに、
国を動かす奴らに、この叫びなんて届かない。
動物達に対して、全く愛情の無い国。
何処にも冷房のない、灼熱のアスファルトの上
歩いてみたらいい。
この子みたいにね・・・。
ここには水も無ければご飯もない。
20km圏内で生きる事が、どういう事か
分かるから。
日中の最高気温が37℃のこの日、
なかなか猫達は姿を見せなくて、
湧き水が流れるここなら、きっと水を求めて
やって来るだろうと掛けた捕獲器。
作戦成功~
ちょっぴりアメショー風味サバとらおチビちゃん。
明らかに今年生まれた人間を知らない子。
猫の形をしたリスかもしれない。
捕獲器の中をくるくる回ってた。
二日間20km圏内に入ったけれど、あまりの酷暑に
長時間捕獲器を掛けるのは難しく、
日曜日、短時間だけ掛けた中に入った子。
そして帰りに、地元の犬とり名人のシェルターへ。
数日前、浪江町居住制限区域で
犬取り名人が保護したワンコ。
痩せ痩せで毛玉がゴロンゴロンついてたそうだ。
その名も麻呂ちゃん
首輪もついていたとのこと。
歯を見るとまだ若く、二年以上彷徨いながら
それでも人間を忘れすに居た甘えんぼちゃん。
今日はもう一匹、先に保護をお願いしてた
ニャンコも一緒に帰ります!
何、何~何かいいこと
麻呂ちゃんたちは、居てもたってもいられない。
ニャンコをケージからキャリーバックに移すところ。
この行為、わたしには全く向かない。
ワンコと一緒に見てるだけ~。
ところが、大ショック。
肝心のこのニャンコの写真撮るのを忘れました。
茶しろのイケてる子なのに~
この場所は時が止まったまま。
今は人が自由に行き来出来る。
人間は自然災害の前では
無力だっていう人がいるけれど、
案外逞しく生きてるのが人間。
現地を訪れてそう思う。
もちろん、当初は成す術もなかっただろう。
けれど、これだけ時間が経った今、
前に進むしかないんだから。
ゼネコンがらみのお金が動く政策だけは、
とんとん拍子に進んでいくこの国。
本当に無力なのは、犬や猫や牛達だと思う。
誰にも、その声は届かないんだから。
そして、助けたいと思って動いてきたけど、
何も変えられなかったわたし達こそが無力。
駅に散歩に来ていた警察犬と出会う。
お盆に向けて、500人体勢で津波被害の遺体捜索があり
他県から出動要請されたのだそうだ。
まるで温熱地獄さながらの20km圏内。
せっかくこの状況下やるのだから、
見つかるといいね、一人でも。
家族は帰ってきてくれるの待ってる。
白い骨になっていても。
そして、これでもかと与えられた逆境の中、
全てを受け入れて生きてる、
動物達・・・。
この駅のそばに、今も猫達が居ると聞き、
フードを置いてこの場を後にする。
*茶しろちゃんのお顔はこちら
http://ameblo.jp/animalaid-jimunikki/entry-11591089465.html