置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


おはよ~。

今日、最初に会ったのはイノシシさん。

ちっとビックリしたよ、突然現れるから。

・・・って、突然現れたのはわたしのほうですね、きっと。


ゆるゆる歩いてるけど、気をつけてね。

君も、殺処分の対象になってるはず。

この国は、殺処分が大好きなのだから。




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


警戒区域に戻ったみたいに

静かな日曜日の20km圏内。

七夕なのに、待ち人来たらず?


今は紫陽花の季節。

東京では、もう終わった花。

雑草に負けずに、凛として咲く。


それでも少し、いいこともあったよ。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


人の気配が消えた帰還困難区域。

それは、飼い猫がまだ見つからないお家の

納屋の軒下で見つけた。

誰かが置いていってくれたフード。


ひとつひとつを丁寧にくるんである。

どうか、生きてて欲しいという思いが痛いほど伝わる。


この民家では、三毛のつくしちゃんや、

茶とらのテディ君を保護してる。

そして・・・その隣家にて。




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


こんな、高級なブルーアイの子が入りました~。

渋谷区松涛あたりの豪邸の出窓が似合うタイプ星

つけてもらった名前がシエルちゃん。








置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


渋谷じゃね~よむかっ浪江だよビックリマーク

ほんと、スミマセン。


君は、自然がいっぱいの浪江町で

サバイバルしながら生きてきたんだね。


もう、よそ者のわたしなどは、

浪江の帰還困難区域には短時間しかいられなくなってて、

地元の犬とり名人に保護を頼んであった。


本当は、昨年から見てるモスグリーンがかった

キジしろちゃんを保護予定だった。

でも、いいよ、一緒に帰ろう。


七夕の今日、双葉町で3月に見掛けたシャムMIXちゃんと再会。

大通りで、危険な場所だったけど、心臓バクバクいわせながら

掛けた捕獲器は空っぽ。

先月、授乳中でリリースした子も駄目だった。


ため息・・・。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


お~い、やせた茶トラちゃん。

道の反対側の民家の周りを行ったり来たり。








置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


帰り道、もう一度この場を通り過ぎると、

まだいる。

ここは、昨年の今頃、仔猫を保護した家。

ちょうど、お家の方が一時帰宅されてたので、

何か貰えないかと待ってたのかもしれない。

君のこと、連れ出したいよ。

でも、もう帰る時間。

短時間の滞在で、いつものポイントを回るのが

精一杯だった。


再編されてから全く時間が足りなくなってる。

警戒区域の時は、圏内だけは

自由に行き来できたけど、今はバリケードだらけで、

大回りしながら、時に歩いて行くしか無くなってるから。


それでもシエルちゃん以外にも、

ちょっとしたおみやげがありました。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

おみやげその①


その短時間で、今日同じチームで別行動してた

Mちゃんが保護した子。Mちゃん宅へ。

*写真が逆ではありません。猫が逆になってます。

手相占いじゃないけど、この肉球は凶暴の証・・・ううう。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


おみやげその②


シエルちゃん(ブルーアイの子)を

犬とり名人宅のケージから

キャリーバックに移す時やられた。

大人しそうなので、むんずと掴んだら復讐されました~ビックリマーク

初歩的なミスですね。

犬とり名人奥様がさっとキャリーをケージに差し込んで

難なく成功。

帰りに寄った動物病院でも、診察室でちょっとした乱闘にあせる


シエルちゃん、アニマルエイドに行ったら、

名前がポン太とかになってるかも・・・今はそれが心配。