置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


身震いするほど、原発からかなりの近距離。

養鶏場付近に三毛猫がいるから、と保護依頼があり、

現場付近に近付くも、道路のひび割れが行く手を阻み、

クルマを乗り捨てて、歩いて向かう。

依頼主さんが以前置いていったフードは空っぽ。


そして、この痕跡。

蹄の跡、犬の足跡、猫の足跡。

ごく最近のもの。

姿は無くても、必死に生きてることを訴える足跡たち。

締め付けられる思いだけもったまま、

フードを置いて、次の給餌地点へ。


きっと今度は・・・。









置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


先週、はちわれ猫を保護した

浪江駅そばに、今週も立ち寄る。


保護できなかったきじとら猫。

何度も何度も振り返り、わたしを見てた。


お正月を乗り切れる、

フードだけは置いていくね。








置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


保護依頼のあったお家を探す途中、

エンジン音を聞いて道路に出てきた黒猫。











置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


無条件で、捕獲機に入る。


つぶれた片目と、

一筋の涙。


知ってください。

猫にも、人間と同じく感情があることを。

痛みを感じることを。


ただ、訴える言葉をもたないだけです。