たまには、ディズニー以外の話題もチョイスしてみます。
私が、娘時代から一番たくさん読んだ本と言えば、
アガサ・クリスティのエルキュール・ポワロシリーズのような
気がします。
亡くなった母が好きだったため、家にはたくさんポワロの本があって、
一時期、かなり熱心に読みふけっていました。
ミステリーとしての謎解きはもちろんですが、
私が魅かれたのは、そのシチュエーション。
一時代前のクラシックなイギリスの風景の中で巻き起こる
さまざまな事件に胸をときめかせて読みました。
スタイルズ荘やらエンドハウスやら、素敵な名前の時代がかった大豪邸、
青列車やオリエント急行、豪華客船や飛行機の中で起きる殺人事件、
時にはロンドンを離れ、エキゾチックなリゾート地や遺跡発掘現場に
活躍の場を移したりもしました。
女優やダンサーといった先進の職業の女性たちの、
当時の最新ファッションや、
伯爵夫人や侯爵令嬢などが登場する社交界のシーン、
想像するだけで美味しそうな晩餐会のメニューなど、
女流作家らしい細やかな筆致で描かれる、
当時の上流階級のライフスタイルに何よりもときめきました。
ポワロシリーズは、何度も映画化されましたが、
NHKなどで何度も放映されているテレビシリーズの
ロバート・スーシェのポワロが最近はすっかりおなじみになっています。
ワトソン的な役割を務める相方のヘイスティングス大尉の
伊達男ぶりも素敵。(ただし探偵的才能は皆無のようですが)
彼の着こなすブリティッシュスーツや、中折れ帽にトレンチコート、
ゴルフやヨットに興じるスポーツウェアなども素敵です。
ポワロさんは、お出かけする時は、
BBBのダンサーさんがしているような、シューズカバーをしてるんですよ。
そんなシチュエーションだけでも楽しいので、
機会があったら是非ご覧になってください。
(画像はお借りしています。)
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