国を治め、民を救うことを「経世済民」、略して「経済」という

 

 

 

経(經) 茎(莖)のように、縦に伸びる意味。南北にのびる経       線。

 

圣 コツ 又(手)と土から。兀兀・矻矻(コツコツ)と耕すさま。

 

茎 クキ 真っすぐに強い。
勁 ケイ しなやかに強い。勁草。

桱 ケイ   杉に似た木。

杉      真っすぐに伸びるから「すぎ」の名を与えられた。

巠 ケイ   真っすぐに伸びるたて糸。地下のみず筋。古文は,工は「壬」と。

 

壬 テイ 茎の「エ」はかつて壬と書いた。背伸びした人の形。真っすぐに伸びる意味。

呈 テイ さしだして見せる、呈示。

桯 テイ さお。はしら。

程 テイ 稲の伸びて突き出る具合。程度。のり、規程、規定。

庭・廷   宮殿から突き出て伸びた庭。

任・妊   長きにわたり耐えて担う。

梃   テイ まっすっぐで丸い棒。枝木。てこの原理のテコ。

延 道を真っすぐに行く。

涎 よだれ。

誕 生まれる。育てる。事実より越えて言葉を伸ばし、おおぐちをはいていつわる。

偽 人がつくりごとをする。いつわる。

展 伸ばして広げる。発展。 

 

縦  従は人が人にタテに付き従う。また心に従うままに放縦。

竪 ジュ 縦(たて)。立つ。

豎 ジュ しっかりと立てる。

建  聿(ふで)は、健、律、筆を持つよう真っすぐに立てる。

鍵 ケン のびやかに立つ。

腱 太い筋肉のアキレス腱。

楗 閂(かんぬき)。関楗。

 

 

定  正は真っすぐのいみ。家が真っすぐに建つ。

眞(真)中身がいっぱい詰まっている、まこと。

慎  心にまことを詰め込んで、つつしむ。

衠 シュン 正しく行く。

正  真っすぐに進撃する。

征(徰) 真っすぐに進撃する。

政  強制して正す。

制  余分な枝をそぎ抑える。

整  束ねたり打ったりして、正しくととのえる。

成  敵を平定(正)する。

 

是(昰 真っすぐに伸びた柄。正に通じ、正しい。

昰 ゼ 夏の古字。夏(か)は、大きい意味。

寔 ショク まことに。

 

直  真っ直ぐな目で。

値  人が真っすぐ見つめあう。またものに向き合う値段。

徝  真っすぐに行く。

植  苗をまっすぐに植える。

稙 チョク わせ。早く実る。稚・穉・稺・稺は晩生。犀(さい)は 遅いので。

置 罒(もう・よこめ)、罔(あみ)をまっすぐに立てて置く。

 

墀  石畳。

埴  ねばつち。粘ってのびる、粘土。

殖  真っすぐにのびる硬直死体。のびる、ふえる。

 

 

徳(悳・𢛳)まっすぐな心で。正しく善いもの。品性。

      品 算段重ねの口。

      器 祭器の並べられたかたち。

      嚚 ギン おろか。臣は賢い目の形。

      喿 鳥たちがさわぐ。

      噪 さがわしい。

      囂 喧しい。 

      喧 がやがや、かまびすしい

      咻 かまびすしい。息を吹きかけてあたためる。   

 

   壊(懷)  なつかしんで、涙がこぼれているかたちから。

 

 

   壊(壞)  壊れた欠片がこぼれている。

 

 

    まっしぐらー--「驀地」

 

径      まっすぐな小道。

軽   まっすぐに突進する兵車。

頚   まっすぐなくび。

徑   まっすぐにゆく。

巠   まっすぐなたて糸。

脛   真っ直ぐなスネ。

涇   人が作ったまっすぐなみぞ。

 

 

蒔 シ      種をまく。田に真っすぐに苗をさし植える。

       「蒔絵」粉末を散らしまく工芸美術。

 

木蒔 ジ  時は峙に通じ、そばたつ意味。樹木が真っすぐに立つ。

      樹  手を添えて安定させてたてる。樹立。

      時  寺は之。行くの意味。

      之  スタートラインから、いざ一歩踏み出す形。

      寺  そもそも役所を表わしていたが、仏教伝来以降寺に。

      

 

 

 

斉    穀物の穂が伸びて、はえそろっているさま。そろう。

斎(齋) 心身を清め、ととのえる。

済(濟) 多くのものがそろう。また貧困や障害をわたり過ごさせて、たすけるの意味も。

     済世 弊害をただし、国民を救うこと。

     済美 美事をなしとげる。

 

 

 

すなわち「経済」とは。

 

経  真っすぐなすじ道。

   のり。法則。

   経書 儒教。

   経文 仏教。

 

済  救う。救済。

   貧困や病弱、障害をわたり過ごさせて、助ける。

  

救  すくう。

氶 ショウ すくいあげる。

抔 ホウ  ふっくらとした手のひらですくう。

承    すくいうける。

 

横  よこ。左右。東西。

   黄 腰の横に着ける、帯び玉のいみ。

緯  たて色の周囲をめぐらすよこ糸。左右。東西。

衡 コウ はかる。均衡。

 

 

份 ヒン 外形と実質が兼ね備わること。文質份份。

彬 ヒン あや(文彩)の盛んであざやかなこと。彬彬。

斌 ヒン 文武の調和がとれている。 

贇 イン 文武と金品がそろって美しい。

 

 

首      目と髪の毛の.あたまのかたち。

頸  巠は真っすぐでつよい。くび。

 

項  頭の頂き、こうべ。かしら。

領  くび(頸)。うなじ。

 

 

 麒麟   麒はおす。麟はめす。聖人が世に現れると出現するという。

 キリン(ジラフ) アフリカの動物。頸椎は7個。まっすぐに空をめざすかのように。

          人もリスも頸の骨は7個。

          象の鼻は骨なし、筋肉エレファント。

 

 「リョ」は「連なる」の意味が多い。

 

呂 リョ つらなる背骨の形。

脊 セキ 積み重なっている背骨。

     すじみち(条理)

 

侶  〃  伴侶。つれあい。

梠  〃 軒の連なるひさしの横木。

 

捛  〃  たび。いくさ。

旅 リョ 連なる兵士の隊列。

膂・膐 リョ  30以上の背骨が連なる、せぼね。

 

虜 リョ   数珠つなぎに連ねた、虜(とりこ)、捕虜。

     「数珠」108の煩悩を除くための。

    禽 キン 網で取り押さえたとりこ。

 

 

 

宮 キュウ 部屋の連なる、大きな家屋。

莒 キョ  里芋。つながる、芋ずる。

営 エイ  兵舎がつらなる。

 

官     軍隊が長くとどまる。役所。

館     軍官がとどまるところ。

 

 

楼(樓) 上に上にと連ねたのびる、高殿。

婁 ロウ ちりばめる。 途切れずにつづく。

嘍    くどくどい言う。

髏    骨が途切れずにつづく、されこうべ。髑髏。

塿    土で作られた、ありずか。

蔞    よもぎ。

 

 

数(數) 途切れることなく。すじみち、道理。