植物も人も、生きとし生けるもの水をのむ。地球だって水球のごときもの。

人が井戸を掘るように、朝露で凌いでいた根毛は急ぎ地下の水を求めてまっしぐら。音楽を奏でるいのちの水音を探り当てることができるだろうか。

 

 

根  たえる気力。目・耳・花・舌・心・意の六根。

艮  人の目の形、眼。そむく。さからう。

艱  難しい。艱難辛苦。

恨  うらむ。

限  区切り。

 

良  すぐれて、めでたい。

嬢  娘。わずらわしいの意味も。

 

浪  みだれちらばる。

狼  おしよせる波のように群れなし、襲い来る。襲には幾つも重ねるの意味も。

波  皮は毛皮。毛皮のように波打つから。

  

「ハ」の音を持つ漢字は、うすくて脆いがの意味が共通している。

「ハク」、「ホ」は「うすくて、ピッタリ」が。

葉  木の葉や紙。葉書、小舟を数える単位。喋る、ぺちゃくちゃ。喃も。喿は、鳥たちがさえずるようす。

鰈 かれい。目がㇶだりに。ヒらめ(鮃。

蝶 てふて丗ふ。蛾は夜に、寄る。

世(丗)30年。親から子へのつなぐ年数から。十は10年。廿は20年。

笹 茎の節目から。

貰 セイ 予の人から助けを受ける。

紲・絆・緤・靽。きずな。

 

歯 食べ物をとどめるところ。「四」は、口の中の歯と舌が見えるから。

波 きえては、しぶき。

ハ  刀で分ける。

端  へり、はし。

覇  武力によって服従を強要する。

派    川の分かれ。グループから別れる。派閥。

播 小さな種をまく。 

羽  うすく、ひらひら。羽、翼には助けるの意味も。ツバサでかばい、つつみこむイメージがある。

羿 ゲイ 翼をひろげ、風をいただき舞い上がる。

習  雛鳥が繰り返し飛び方を習ぶ。学ぶは真似る。馴れるも真似ることから。

翌  あす、翌日こそ「飛んで見せてやる」、決意表明。

   

 

「ひ」はあったかい。 日、火、灯、燈、陽、檜、楮(栃ノ木・杼)

杼 どんぐりの木。予は象のかたち。象さんがのんびり、ゆったりとしたかたち。

   音の共通している字の出現は、楽しい。「現」は宝物が現れる。)

 

 

はじめ・はじまり。begin・first.

 

 

端 はし あらゆるものの始まりの「はじめ」。

   水を浴びて新しい種が根をはりだし、真っすぐに芽をふきだしたかたち。

   石などにぶつかって芽が曲がってしまう、これを「乙」とした。

立 真っすぐに、二人が「立立」(立ち並び)、並の字となった

 


 

 

初 布を刀で裁ち切り、服をつくりはじめる。

  『presents』角田光代さんの作品集。女子が一生の間にもらうプレセントを12景

  に、はじめての貰った名前、ほうかごの「初キッス」などを所収。

一 ピカピカの一年生のような、はつらつドキドキのはじめ。

  之 ゆく 足と一から。一は出発線。

壱 壺にお酒を入れて蓋をしたかたち。優れてめでたい。

始 台は鍬で土を柔らかくする。少女がいつしかお年頃になるはじまり。

元 そもそもは「首」のかたち。元首のくびをはね、報告する事を完という。

首 物事のはじめ。歳首。期首。

緒 糸口、すべてのはじまり。糸の先端。

甫 フ・ホ。男子のはじまり。やっと。

朔 月のはじまり。

肇 チョウ 筆で書き始める。戸をうちたたき、戸を開く。まるでベートーヴェン    の「運命」みたい。だだだだーん。ドリフターズのかのハナ肇。大きなハナから生まれたとか。鼻高々。ハナは田と自分の真ん中に、鼻息が噴き出ている。

  

創 キズ はじめて事をおこす。創立。倉・藏は傷つく意味がある。はじめることは、多くのキズが絶えない。

 

 

瑞 つやがあってみずみずしい玉。瑞穂の国。

需 しなやかな雨を待つ.雨ごい。

濡 しっとり濡れる。穏やかな恵みをいただく。

耐 寸は手。而(じ)はヒゲのかたち。髭をむしられる刑罰を耐えることから。

 

樹、濡、じゅ、にはカンカン照りの路地に打ち水をする音がする。

 

 

箔 ハク 薄く、のばして金箔。

泊    ピッタリの宿に張り付く。宿泊。

舶    大船。白は、泊。宿りながら海を行く。

拍    手をぴったり合わせて。

柏    白は拍手。柏手打って参拝。

迫    ピッタリくっつくように迫りくる。迫力。

薄 ハク・ボ  一面に広がるのいみ。帳簿。

甫 ホ     田圃に苗を一面に植える意味。「甫」には美しいの意味も。そよぐ稲田に、お月様映りて。

浦 ホ・ウラ  一面に広がる岸辺。  

哺       口の中に食べ物を含め、広げる意味。哺乳瓶。

帆 ホ     凡は広く、あまねく。順風満帆。

舗       広く敷きならべる。店は小さな点のような。

剥 ハク    薄くはぎとる。