新型コロナの感染者数が増加傾向にありますが、以前のような脅威は減っているようにも見えます。
そのような中で、恒例の保育園への行政監査が始まっています。
新型コロナ禍では延期されていた園も、今回は対象になっていることと思います。
この保育園への行政監査について、「うちの園は、監査をクリアしたから大丈夫」と言ってる園はありませんか?
監査は、最低基準の確認なのです。
保育園への行政監査について、少し考えてみましょう。
保育園の行政監査
保育園には、行政(都道府県)からの行政監査があります。本来は毎年実施なのですが、少子化対策として保育園がたくさんできたこともあり、前回の監査で指摘がなかった園については、3年に1回程度となっているかと思います。
園長は、監査の通知(概ね実施より1ヶ月前)が来ると、ドキドキしますね。
そして、監査が無事に終わり指摘がないと、講評の最後に
「指摘事項はありませんでした。これからも良い保育をお願いします。」
と言われることでしょう。
これを聞くと、ホッと一安心してしまうのですが、今一度考えてみましょう。
監査は最低基準
監査は、法令の最低基準を満たしているかの確認です。私は園長たちから、
「確認しましたが、監査はクリアできそうです」
のような言葉をよく聞きます。そんな時に私はこのように伝えます。
「監査は、最低基準の確認です。100点満点中の30点をクリアしたと考えてください」
つまり、落第点にならなかったのですが、まだ優良と判断されたわけではないのです。以前にもお伝えしていますが、保育園ごとに「理念」や「保育方針」などが違うため、行政側から監査で一律に、
「こんな保育が良いです」
とは言えないのです。そのため、法令の最低基準だけを確認するのです。ただし、質問をするとアドバイスとしては伝えてくれるかもしれません。監査に来てくださる方たちは、公立園の園長経験者などもいるため、とても参考になる情報をくれたりします。ぜひ、質問をしてみてください。このことから、「監査をクリアした」と「良い保育」は別の基準であることが判るかと思います。しっかりと保育をしている園長は、
「うちの園は、良い保育を目指しているので監査のクリアは当然ですが、それだけでは安心できません」
と答えてくれます。そういう園を見ると、とても素晴らしい保育をしているので、私も勉強をさせてもらっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ご自身の園をみて、「監査のクリア」が「保育の基準」になっていないか確認をしてみてください。
もし、監査のクリアを目指しているなと感じたら、要注意です。
保護者の皆さんも、子どもの通っている保育園に聞いてみることをお勧めします。「監査のクリアは最低基準」と理解しているか、「監査のクリアが目標」となっているかで、その園の質をみることができます。
【保育の質】は抽象的すぎて、本質が見えにくくなりますので、監査の中でも特に【避難訓練】や【防災】などの安全面を基準にすると、より質の判断がしやすくなります。
試してみてください。
明日にもくる南海トラフ大地震・首都直下地震
見直そう
園の防災マニュアル
子育て家庭対応版作成中
Pick Item
「防災マニュアル改善の手引き」の紹介
※当社では、ドローンを使った「幼児向けプログラミング教育」をおこなっていますが、小学校とは違い、10の姿を基盤に幼児向けの特別なカリキュラムとなっています。
株式会社くれよん (HP)
幼稚園・保育園は要チェック![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
※保育士さん、保護者様からの依頼も承ります
※避難訓練計画をメールでお送りください
コチラから