運動会は学校行事の華であると同時に、たくさんの子どもたちが一緒に行動することの反映として、様々な風景が垣間見えるものでもある。

 

 

 

当日、生徒たちは各自のイスを校庭まで運び、クラスごとにまとまって座って応援していた。

 

しかし中に一人、イスに座っていることができず、開会式や準備体操の整列も拒否している男の子がいた。

 

先生が一人付きっ切りになって、いろいろ話し掛けながらその子を何とか運動会に参加させようとしていたがダメだった。

 

親御さんはどんな気持ちでその子のことを眺めていたのだろうか。

 

兄(マスクの小父さん)や母のことが頭を過った。

 

 

 

ある学年の表現(ダンス)では、各自がお気に入りのシャツや法被などを身に付けて踊りを披露していたのだが、中にひとりだけ体操服の上下そのままで参加している女の子がいた。

 

女の子はダンスの振り付けもよく判らないみたいで、両隣の男子の振り付けをワンテンポ遅れて真似ていた。

 

親のネグレクトがあったのか、運動会の練習に十分参加できないような事情があったのか。

 

 

 

娘たちの保育園時代からのお友達、Mちゃんを見付けた。

 

去年の運動会では、Mちゃんは顔を知っている私を見付けると、応援席から笑顔で手を振ってくれた。

 

しかしその後Mちゃんはクラスの男の子たちからいじめを受け、一時期登校拒否になったという。

 

今回Mちゃんは、クラスの子たちが演目のために移動する際もクラスのみんなからひとり離れてトボトボと歩いていて、去年のように私に気付いてくれることもなかった。

 

 

 

運動会は団体行動・集団行動が基本であるがゆえに、回りの子どもたちと違った立ち居振る舞いがどうしても目立ってしまう。

 

「あれ、あの子どうしたのかしら?」そんな感じで保護者達の目に晒されてしまう。

 

切なくないと言えば嘘になる。

 

パパの育児

 ランキングの続きを見る

このブログに投票

にほんブログ村に参加する