この奥の山の麓に農業用の堰(ため池)の跡がある。
2度目の大阪万博のことがしばしば話題となっている。
しかしどちらかといえばネガティブなものが多く、未だ盛り上がりに欠けていることは否めない。
誰が開催を望んでいたのかよくわからない中、なんかこう政治家の売名に利用されたような形で話が進められてしまったことにも遠因があるのであろう。
私自身も「なぜ今わざわざ大阪で万博をやるのだ?」というモヤモヤ感を少なからず抱いている。
前回1970年の大阪万博のときは、小学校高学年だった。
なぜすぐに「1970年」と出て来るかというと、三波春夫が歌う万博の歌「世界の国からこんにちは」の中に「せんきゅうーひゃく ななじゅうーねんの こーんにちはー」という印象的なフレーズ及びメロディーがあって、これが耳にこびりついているからである。
当時は「月の石が展示される」ということで学校じゅうで話題となっていた。
記録映像によって後年記憶が作られたという部分もあるのかもしれないが、確かにあのときは日本中が盛り上がっていた。
前回の大阪万博には母に連れて行ってもらった。
しかし母には申し訳ないのだが、行き帰りの電車がやたら混んでいたという以外に万博の思い出はほとんど無い。
どの国のパビリオンを見学したのかすら記憶にない。
むしろ、その際に西宮に住む親戚(母の父親の妹)の家に泊まらせてもらったこと、そこには母の従兄弟に当たる男の人が出入りしていて、その人が尼崎で道を外れた生き方をしていたこと、そのときも明らかに今で言うヤンキーふうの派手な若い女の人を連れて遊びに来ており、その若い女の人が連れてきていた小さな女の子の父親は誰だかわからないらしいこと、などのほうが強く印象に残っている。
オリンピック・パラリンピックの場合はどこで開催されようが基本的に楽しみなのだが(その意味で、東京でやる必要があったのかについては懐疑的であった)、さて万博はどうなんだろう、とつい考えてしまう。
成長期の日本で開催することには確かに意味があったが、今のこの日本で開催する意味がそもそも有るのか。
なんか壮大な無駄に思える、というと言い過ぎであろうか。
※三波春夫「世界の国からこんにちは」
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