先週金曜日午後、子①(男児:この4月から小6)が痙攣を起こして意識を失い、救急搬送された。

 

 

 

この日、子①は子④(妻)や妹たちと買い物に行ってきたのだが、部屋に入ってきても何もしゃべらず、「ただいま」も言わなかった。

 

最初はおやつか何かの購入を巡るトラブルなどがあって機嫌を悪くしているのかと思い、「なんだお前、帰ってきたらただいまぐらい言えよ。」と注意したのだが、子①はまったく無反応で心ここに非ずの風情だった。

 

「おい、どうしたんだ?何かあったのか?」と何度も聞いたが返事が無い。

 

仕方なく、背中をさすりながら「まあ機嫌直せよ。」みたいなことを話しかけていたところ子①は突然フラフラと立ち上がり、そのまま倒れこんで意識を失い、手足を痙攣させながら嘔吐した。

 

これは大変だということですぐに救急車を呼び、到着した救急隊員に脳腫瘍の摘出手術や陽子線治療のことを話した。

 

このようにして子①は、脳腫瘍摘出手術をしてくれた大学病院にそのまま救急搬送されたのであった。

 

救急車には子④が添乗したのだが、子③(女児:この4月から小2)は子①が倒れて手足を痙攣させている姿がよほど恐ろしかったらしく、家でずっと泣いていた。

 

もちろん、倒れて手足を痙攣させていた子①の姿は私の目にも今も焼き付いている。

 

 

 

子①はきょうで入院4日目になるが、今のところ脳出血や脳梗塞の兆候はないという(小さな出血などがあるかもしれないので、正式にはMRIを見てみないと何とも言えないとのことではあったが)。

 

土曜日にお見舞いに行った際には小児科の主治医の先生が病室に来てくれて、恐らく開頭手術あるいは陽子線治療の後遺症であろうと思われること、今後ずっと抗痙攣薬を飲み続けなければならないこと、一人で風呂に入ったり高いところに登ったりすることは今後2週間ぐらいは控えること、などの説明があった。

 

お見舞いのとき、子①に倒れたときのことをあれこれ尋ねてみたのだが、子①は家に帰る途中から記憶が途絶えており、倒れて救急車で病院に運ばれたことも全く覚えていないと言っていた。

 

 

 

今はとにかく生きていてくれるだけで有り難いと思わなければならない。

 

とはいえ、そこはやはり親だからいろいろ考えてしまう部分はある。

 

たとえば、病歴や痙攣発作のことを隠して結婚する訳には行かないゆえ、可哀相だが結婚については明らかにハンディを負わざるを得ない。

 

また、薬を服用して症状が安定すれば将来自動車免許を取得することは可能であるとはいうものの、本人が希望しても最早宇宙飛行士やパイロットにはなれないであろう。

 

しかし、昔から「大病、失恋、投獄、この3つを経験した人間は大成する。」と言われている。

 

子①には、「災い転じて福となす」を肝に銘じ、ハンディを逆に成長の糧にして今後一層努力すべし、と少しずつ教えてやりたいと思っている。

 

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