認知症のため去年の初夏から我が家で引き取って介護していた子④(妻)の母が、今般老健施設に入所した。

 

確かに素人目で見ても、義母の症状は少しずつ進行してはいた。

 

特に、余りにも幼稚な嘘を平気でつくことが頻繁になり、かつ、嘘を指摘されると攻撃的になる(真顔で食って掛かる)ということが増えた。

 

しかし、老健施設入所の一番の背景はといえば、やはり子④とその母親である義母との衝突が毎日のように勃発し、子④のイライラがピークに達して子④自身がストレスに耐えられなくなったということがあったのだと思う。

 

 

 

たとえば義母は、「今日も施設(デイサービスのこと)の人が迎えに来てくれるんですか?」「晩ご飯は家で食べさせてもらえるんですか?」みたいなことを朝の忙しい時間に何度も何度も聞いてくる。

 

それこそ5分と空けずに20回くらいは聞いてくる。

 

しかしそんなことは認知症患者としては当然なわけで、私は「おっしゃる通りですよ。」「その通りです。」などと柳が風に吹かれるみたいにしてAIの音声の如くやり過ごしている。

 

しかし子④はそれができず、いちいち「同じことを何度も聞かないで!」「忙しいんだから話しかけないで!」と苛立ち、ヒステリックに怒鳴る。

 

しかもその声は近所に響き渡るような大声なものだから、春になってご近所の家々が窓を開け気味になって以降、たぶん子④のヒステリックな怒鳴り声は周囲に筒抜けのはずだ。

 

実際、朝、子④が怒鳴り声をあげ始めると、ご近所の家々がそっと窓を開ける音がしたりする。

 

私がご近所だったら、あれが続いたら場合によっては虐待通報みたいなことを考えたかもしれない。

 

もちろん、子どもへの悪影響も心配であった。

 

だから今回の老健施設入所については、正直ホッとしている部分もあるにはある。

 

 

 

ただ、実は私の中では全く別の確信が芽生え始めている。

 

すなわち、将来私が何らかの理由で要介護状態等になった場合、たぶん子④は、母親を怒鳴るのと同じようにして夫である私のこともイライラして怒鳴るのであろう、という確信である。

 

悲しいことだが、既にその萌芽は現下の日常生活の中でも垣間見える。

 

 

 

この義母と子④の関係性については、こんど子④が居ないときに緊急の家族会議を開いて、反面教師という点も含めて子どもたちには色々と教えてあげようと思っている。

 

それとともに、もしお父さんが将来要介護みたいになってもあんなふうに怒鳴らないでね、とお願いしておこうと思っている。

 

家族ブログ

 ランキングの続きを見る

このブログに投票

にほんブログ村に参加する