小学4年生の途中から中学1年生の途中まで、約3年間を名古屋市で過ごした。

 

名古屋市内には庄内川という大きな川が流れており、私が住んでいた家の近くには、その支流の矢田川という川が流れていた。

 

しかし当時、恐らく上流の瀬戸市周辺の陶器工場の廃液の垂れ流しが原因と思われるが、矢田川の水は常時黄土色に淀んでおり、川底には黄色いぶよぶよした土が一面に沈殿していた。

 

それは本流の庄内川も同じで、名古屋駅から中央線(中央西線)に乗ると、電車は定光寺駅、古虎渓駅と庄内川沿いに山間部に向かっていくのだが、眼下に見える庄内川もまた、多治見辺りの陶器工場の影響だろうか、常に白濁した水が流れていた。

 

 

 

しかしその矢田川も、上流の「東猪子石」辺りで合流する支流の香流川にまで至ると、水質はようやく普通の澄んだものとなっていた。

 

香流川の流域には長閑な田園風景が広がっていた。

 

釣りが好きだった私は、友達とよく、市営バスの「東猪子石」行きのバスに乗って終点で降り、その香流川を遡って「プール」と呼ばれる淵まで行って釣りをしたものだった。

 

 

 

後年、社会人になって新幹線を利用して西日本方面に頻繁に出張に行くようになり、名古屋駅を過ぎてすぐに渡る庄内川の水が、以前とは比べ物にならないくらい改善されていることにびっくりした。

 

新幹線鉄橋付近の河床では、貝か何かを採集している人たちの姿が見えることもあった。

 

たぶん今は矢田川の水質も相応に改善していることであろう。

 

今、当時の名古屋の家に住んでいたら、矢田川や庄内川に釣りに行くだろうなあ、などと考えている。

 

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