大人になってから、よく「もし父の同級生とか職場の同僚だったら、父と友達になったかなあ。」と考えたものだ(「もし父が同級生だったら父と友達になったか?」参照)。
そして今、もうすぐ小4になる息子とある程度まともな話ができるようになり、「息子と同級生だったら友達になるだろうか。」とも徒然考えるようになってきた。
実は先日、子①(小3男児)と風呂に入って話をしていて、子①が私や父によく似て糞真面目なところがあると判って少しびっくりした。
先日子①は、学校の帰り道、1年生の男の子が車道に出て遊んでいるのを見て、危ないから止めろと注意したという。
子①は、帰り道でその子が道で遊んでいるのをときどき目にしていて、かねてから「あぶねえなー。」と思っており、それで今回注意をしたのだという。
ただ、その日子①は同級生の何人かと一緒に下校していたらしいが、その1年生に注意したのは子①だけだったそうだ。
実は、子①が注意した1年生の子というのは、私も子②(小1女児)の入学式で見て知っていた。
入学式の日、彼は頭髪を金色に染めており、ちょっと場違いな色のスーツを着ていて落ち着きがなく、席を立ったり周辺の新入生の子にちょっかいを出したりしていた。
その子と同じクラスの子②によれば、今もパーマをかけて耳にピアスをして学校に来ており、しばしば学校を休んで遊んでいるという。
私は入学式のときから、彼の親の発想みたいなものも含め、「ちょっとなあ・・・」と感じていたのでよく覚えていたのである。
今回も、注意された彼は、「うるーせー、おめーなんだよ!」と子①に食って掛かり、持っていたおもちゃの刀で子①に切りかかるような素振りさえ見せたという。
今回子①の話を聞いて、私は「おお、結構いい奴だな。」と思い、子①とも仲良くなれる確信を得た。
今の時代、真面目な子は学校生活で苦労する、というような話も聞いたりはする。
しかし、「真面目」は、私が父から学んだ大切な価値観である。
それが子①にも備わっていると分かって私は非常に嬉しかった。
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