女性皇族のご結婚が話題となっており、これに関連して色々な意見が示されている。

 

中には、女性皇族はいずれ皇籍を離脱するのであるから、一般女性と同様の婚姻の自由が認められて良い、という趣旨の意見もあった。

 

しかしそれはちょっと違うかなと思う。

 

憲法自身が一般国民とは異質の天皇という制度を設け、日本国の象徴・日本国民統合の象徴として一定の人権制約を認めている以上、天皇の周辺に位置して天皇制を支える存在である皇族方についても、天皇からの距離に応じた一定の制約は肯定されざるを得ない。

 

いずれ皇籍を離脱するのだから町娘と一緒で良いではないか、というわけにはいかないのである。

 

 

 

これは、国民の側から言えば、女性皇族は国民を映し出す鏡のような存在であり、国民みんなの娘のような存在でもあるため、色々な意見が噴出してしまうということなのではないか。

 

どこぞの知らない町娘が組事務所の当番の男と結婚したいと言い出したとしても、幸せになれるのかなあ、とは思うが、それに止まる。

 

しかし女性皇族の場合には、多くの国民は自分の娘のことのように、あるいは親戚の娘のことのように、更には近所のお節介なおばさんのように、ついあれこれ意見をしたくなってしまうのである。

 

女性皇族は、象徴天皇に連なる準象徴的な存在でもある。

 

そうであるがゆえに、憲法論的にも、また多くの国民の立場としても、女性皇族ご本人やそのご両親は、努めて国民の声に耳を傾けるべきである、という一般論は成り立ちうる。

 

有名人の結婚について

 

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