釣り人のいない砂浜に干し大根

 

 

年上女性及びその2人の子どもと一緒に暮らしていた遠い昔、よく一人で釣りに出かけた。

 

なぜだか説明が付かないのだが、私は小さい頃から水生生物が大好きで、その流れで大人になってからも釣りが好きだった。

 

しかし年上女性もその子どもたちも釣りには全く関心・興味がなかった。

 

仕方なく、たまの休み、一人で釣りに行った。

 

岸壁に着くと、一人で来ているのは爺さんばかりで、あとは大抵親子連れやカップルばかりであった。

 

若い父親が5~6歳くらいの男の子と一緒に来て、男の子に釣りを教えている。

 

それをぼんやり眺めながら、「俺はこのままずっと一人で釣りをして老人になっていくのだろうか。」などと考えた。

 

一人ぼっちの釣りは淋しくて、いつしか行かなくなってしまった。

 

 

あれから長い年月が経った。

 

子①~③が釣り好きかどうかは今のところよくわからない。

 

現在のところ、子①は銃などの武器や機械類が好きで、子②はお絵描きやお人形遊びが好きだ。

 

強いて言えば、子③(3歳女児)が生き物好きで、実際、夏に一緒にお散歩に行ったときには、しばしば落ち葉の下からクワガタを捕まえてきた。

 

子③は案外釣りが好きかもしれない。

 

暖かくなったら釣りを再開してみるか。

 

※淋しい記憶についてはこちらこちらこちらも