六ヶ岳 (福岡県の山 338.9m) | タケ坊の山登り、、、そして徒然日記

タケ坊の山登り、、、そして徒然日記

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山登りにボーイスカウト、読書に映画。
もちろん、仕事にも全力投球。
そんな日々の感想を綴ります。
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今日は、六ヶ岳に登ってきた。

 ■福岡県の山

六ヶ岳は、宮若市と直方市、鞍手町の境に位置する山。
その名前は、旭・天冠・羽衣など、6つの峰からなることに由来する。

この六ヶ岳、天孫瓊瓊杵尊の御陵である可愛山陵(えのやまのひささぎ)である
という言い伝えがあるらしい。
山名からもうかがえるように、尊のなきがらは旭岳に、冠を天冠岳に、そして衣を羽衣岳に
埋葬したのだとか。

また、「宗像大菩薩御緣起」には、宗像三女神が崎門山(六ヶ岳の旧名)に降臨したとあり、
霊峰として崇められてきたとのこと。
麓の室木には、六嶽神社があり、宗像三女神を祀っている。
地域の人は、三女神のことを三柱(みはしら)様といい、篤く崇拝してきたという。

山頂からの展望もよく、伝承にまつわる寺社の散策。
そして、低山ながらまっすぐ急登する、登りごたえのある山。
なかなか楽しい。


【コース概要】
かゆだ橋 10:40発 → 竜徳バス停 10:48 → 内野池 11:18
→ 山頂 11:45着 12:07発 → 鞍手登山口 12:30
→ 長谷観音 12:45着 13:00発 → 六嶽神社 13:20着 13:30発
→ かゆだ橋 14:19着


【山行記録】
車をかゆだ橋に停め、竜徳バス停先を右折し、小路の集落に入る。
ガイドブックどおり、西教寺の先を右折すると墓場に出た。
事前に、地図を確認しなかった罰やな。。。

西教寺まで戻り、2つ目の角を右折。
よく見ると、案内板もちゃんと出ている。


舗装された道を進み、内野池を目指す。
途中、駐車スペースを発見。
往路を戻るなら、この途中に停めてもいいな。。。


内野池は、六ヶ岳の山頂が映り込み、なかなかの景色。


内野池の先を左折し、登山道に入る。


荒れた竹林。


竹林を抜けると、沢を左に見ながら、植林の中を登る。


沢を左に分けると、道は急になる。
足元はややぬかるみ、滑りやすい。
ロープに沿って、慎重に登る。


さらに急坂が続く。


辺りが明るくなったと思うと、樹林から抜け、笹の間の道に。


草原の山頂。
360度の絶景を誇る。


皿倉山から福智山に続く稜線。


福智山。


南の展望。
目をこらすと、英彦山が見えるような気がするけど、よくは分からず。。。


ゆっくり休み、テレビ中継等の横から下山する。


少し行くと、分岐が。
ここは左の鞍手方面に下る。


帰路もなかなか急。
先日の雨でズベズベになっており、慎重に下る。


約20分で、鞍手登山口に。


左に下り、案内板に沿って、長谷観音を目指す。
長谷観音には、国指定重要文化財の木造十一面観音立像がある。
といっても、日ごろは公開していないんだけど、雰囲気だけでも味わおうと思って。。。

長谷観音の最上段に観音堂が。


お堂の周りに、町の指定文化財である三尊檜がたつ。
樹齢推定150年の巨木。
うち、一番大きい「観音の檜」。


ネットで長谷観音の写真を見つけたので、参考まで。
気品に満ち溢れている。。。
学術調査では、10世紀に、九州の樟材で作られたとのこと。
お寺の言い伝えでは、開基である奈良・長谷寺の万貨上人が
仏像を背負ってこの地に辿りついたので、村人がお堂を建て、その像を安置したとか。
昔から、信仰心の篤い地域なんですね。


長谷観音をあとにし、googleマップを頼りに、六嶽神社に向かう。
六嶽神社は、厳かな雰囲気に包まれたなかなかいい神社である。
境内も広く、ゆっくり過ごせる。


さぁ、最後はかゆだ橋まで約1時間ウォーキング。
合計、約3時間40分、12キロを歩く。

帰りは、汗を流すため、宮若市の社会福祉センター「所田の湯」につかる。
大正7年に炭礦試錐で偶然噴出したものらしい。
泉質は単純放射能泉。
料金は410円と格安ながら、ポカポカして気持ちよかった。


六ヶ岳は、低山ながら急坂が続く、登りごたえのある山。
神話に思いを馳せながら、展望と寺社散策を楽しめる。
所田の湯もいい温泉で、一日を楽しく過ごせた。