阪神・淡路大震災で被災した友人が、震災直後に支援物資を届けに行きました。

会社を経営している彼は、会社のトラックに積めるだけの物資と

ボランティアのプロであるNPO法人のトラックと

信念を持った仲間と決死の覚悟で現地入りをしました。



そして、昨日、出発した時と同じ格好でくたくたになって帰ってきました。

一週間の間、眠れた時間は片手に満たないくらい。



出発当時、様々な反応が周りからあったそうです。

個人で行くのは迷惑になるからやめた方がいい

物資の数が足りなさすぎだ

助けに行って足手まといになったらどうする

......etcetc


マスコミ報道で、個人ボランティアの受け入れ態勢が整うまで待つ様に、

とのお達しも出たので当初くこも内心あまり賛成出来なかったのですが

行ってしまったものは仕方がない。






けれど







現実は、我々が知り得る報道より、もっと急を要していたのです。


行政が個人の物資・支援を規制した理由は、

もっともかもしれません。



しかし彼等のトラックは、通行止めが懸念されるルートを外し

空いている下道を通り

細い悪路もガンガン走って


行政の大型車が入れない避難所に行けたといいます。




途中、別ルートで被災地入りをした彼の知人から、

「道が空いているのに、政府の支援車両を殆ど見かけない、本当に物資を運んでいるのか疑問だ」

との連絡もあったそうです。



独自で避難場所を確保している被災者のところは、

行政が把握しきれていないものが大半で、

道が陥没したり大型車では入りにくいところにあったりするので

ツイッターや仲間のメールをたよりに車を走らせて現地へ。


近くまでいくと車から降りて

とにかく叫ぶ。

叫ぶ。


すると、どこからか誰かが返事をして


やっと、やっと一人の被災者を発見!


案内されて行ってみると


3千人程の人達が

ずっと誰かがくるのを待っていた!



ということもあったんだそうです。


すぐさま、現地の支援対策本部に報告に行ったとのこと。



くこは、報道されていることからしか情報を得ることが出来ません。

その情報が、本当に正しいのかどうなのか、

信じるに足るものなのか、わかりません。



けれど、待っている人達のことを思えば、

窓口を設けて一カ所に集めて

大量の救援物資をさばいて、

配達人数を確認して

ルールに則り手配をする

それも大事。


その一方で

一刻も早く、被災者の避難場所を特定し、救援にあたる

軽いフットワークも大事かもしれない

と感じました。




たとえば、個人で物資を届けるにしても数に限界がある。


それは現実だと思います。けれど

だから、意味がない?

やめたほうがいい??

迷惑??



10000人の方が避難されているところに

個人ボランティアで届けたおにぎりが

100個しかなかったとして…

食料を巡って、物資を巡って被災者同士でトラブルが起こるとは思えません。



避難者の方は、困難な状況にあってもお互いを思いやって

皆で助け合って頑張られている


まさに、今。




「迷惑」




このひとことは、ちょっとあんまりなのでは?




彼等は、全くの素人ではなく

被災者として支援を待っていた経験と計画、そして

決死の覚悟で現地入りを決めました。


待っている方に少しでも安心を

大きな行政と小さな個人との連携が何よりも

大事なんだということを

改めて現場で感じたそうです。




また、これは今日知ったのですが

一定の条件を満たすと、警察から

緊急車両として、個人でも被災地支援が可能になったそうです。





まだまだ、行政の手の届かないところで、助けを待っておられる方がいます。


被災者、救援者、みんな無事でいられますように。


柔軟な対応でルールをつくり

命を最優先で守れますように、


現地の声が正しく届きます様に。


ひたすら、心から願っています。




※個人ボランティアについては賛否両論あると思います。今回、このブログを書くのもすこしためらいましたが、けれど、実際行うことに対する賛否両論全部ひっくるめて、今後の個人支援の基礎が生まれるのではないかとも感じています。また個人ボランティアを推奨しているというわけでもありませんので、その旨ご理解くださいますようお願い致します。