足るを知る、これに尽きる


私の親友には、若くして起業して成功して何千万もの額を一年で稼ぐものもいれば、アルバイトしながらむちゃくちゃ狭いアパートで生活しているものもいます

確かに、全く同じ仕事をしているのに、所属する企業によって賃金に差が出ている現状はおかしいと思う
同一労働同一賃金という考えを適用すべきだという考えだからだ

しかし、資本主義である日本で生きるなら、仕事に対するその対価は、良くも悪くも需要と供給のバランスでしか成立し得ないのである

最近の例であげるのなら、司法制度の改革の煽りを受けて、合格者が倍増した弁護士が挙げられる

十年前まで平均年収1000万円を軽く超えていた弁護士は、世にある仕事の量に対して過剰な供給になってしまい昨年は平均年収600万円程度にまで低下しているという

もちろん、中には億を超える額を稼ぎ出す人がいるような職種なので夢があるのは間違いないが、それにしてもその凋落ぶりには驚かされる

私も今の仕事で、今の年収で『もらっているなー』と思ったことなど一度もない
しかし同時にいくらなら納得感を得られるかといえば、それも上限などきっとないのだ
いくらでももらえられる限り、文句を言うにちがいない
相対的に比べて、あの人より年収が高い、あの人と比べたら俺の年収なんてくそだ、と永遠に誰かと比べながら自分の幸福度を年収換算して生きて行くことになってしまう

そんな無限の負のループから脱却する考え方が、足るを知るということだ

どんな仕事、どんな年収でも不満はある
それならば、まずいったん満足してみよう
今まで不満しかあげてこなかった、それで幸せを感じれなかったから、無理やりにでも満足を感じたらどうなるのか実験してみようと思ったのだ

今の所成功している

価値のないものに無理やり価値を感じろというのではなく、価値あるものを見逃しているに違いないからもっと注意深く生きてみろという考え方である