『今までの常識に対して、数字で導き出したアイディアとの間にギャップがある時には勝てる確率が高いという経験があります』

そう、私達は、数字でもう少し客観的に物事を見てもいいと思う

人間は確かに、想像に恐怖する唯一の動物ではあるけれども、それでも、自分で確認せずに、世間や一般というもはや誰のことをさしているのか全くわからない塊の意見に対して途轍もない信頼をおいている

何から何まで一般常識おたくというのはあまりいないが、皆どこかしらのラインで、自分の頭を使う範囲を決めて、これ以上の大きな問題はなんとなくその業界の権威のような人が言っていることをネットから引っ張り出して何と無く賛同して自分の意見に仕立て上げてしまう

何を隠そう私など、まんまその通りの人間だ


自分の頭で考えたい

自分で、どんなにしょうもない意見でも自分の意見を持ってそれで世界や社会と向き合って、自分の足で、何から何まで偽物に見えるこの時代に向き合って立ちたい

そんな人が少ないから、そんな勇気や明晰さがない人ばかりだから、それができる人は成功する

すくなくとも、失敗して埋れてしまったとしても埋れ方も、ただの埋れ方ではなくなる

『独自に築いたものを、絶対に次が追随できないような参入障壁をどれだけつくれるか、これがアントレプレナーの存在意義』

その、差別化、六十億分の1の、六十億分の1たる理由を証明できる勇気


良書でした