仮説は、高島屋という日本有数のブランドが、上海という土壌ではまだ根付いておらず、まず認知されていなかったから客足が伸びなかったのではないか、とする

考える要素は、
まずは目標設定額の正しさ
それから、その他の日本のデパートで上海に出店している店舗の売り上げ推移
高島屋が狙っている顧客層と上海の人々の年収分布
そして、これまでに高島屋が動いたアクションがあるなら、それがどんな風な反応を引き起こしていたか

これらのデータを確認すれば、この仮説が検証されるのではないかと思います

手に入る情報だけですが、ちょっと調べてみると

まず、目標額が130億円で、実際は50~60億円になる見込みという事
昨年の東京地区には25店の百貨店があり、総売上は、1050億円
単純に割ったとして、一つ売り上げの平均は42億円
高島屋の日本でのシェアは10パーセント程度らしいので、売り上げ100億円 
東京都内の高島屋の店舗数は③店舗なので、平均33億円

一店舗の売り上げにかける期待としては、上海店がかなり大きかった事が伺える

上海の小売業の市場の大きさは約10兆円で、その上位にはほとんど中国本土の企業が
占めている

先陣をきって上海にさんにゅうしていたのは、日本企業ではヤオハンとイトキンで、そのどちらも売り上げが立たずに挫折をして撤退したという過去がある
つまり高島屋が唯一の日本資本の大型百貨店ということだ

次に高島屋は、高級路線を狙って、店内のブランドや店舗の雰囲気を作ったらしい
上海の人々の高級思考の要求を満たすための出店だと言っていたようです
上海の平均年収はどうかいうと中国本土ではトップクラスの約350万円ではあります
しかし上位20パーセントの平均は700万円ですので、高級路線を押し進めるのに上海が非常に効果的かどうかは平均年収350万円の日本を参考にしてみれば、まだまだ土壌が整っているとは言いにくいと思います

うーん。ここまで見てみただけでも、出店にかかるコストや、自社のブランドの方向性を見ればまだまだ時期尚早であったという、だいたいの答えが得られましたね