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毘沙門天の像には二体の毘沙門天が背中合わせにして立っている珍しい尊像があります。
真言宗の聖天浴油法に対抗して編み出された秘法に、双身毘沙門天浴油供というのがあります。
(基本的な作法としては聖天の浴油法と大きくは変わりません)
どちらも毘沙門天の姿ですが、
片方は吉祥天女とされています。
この法は「財施法施を本として修する」と書かれているように、この法を修することで、財福とともに、悟りの智慧も毘沙門天が施してくれるのです。
しかし、、物欲や金銭欲などの「欲しい」という俗世間の福を求める煩悩を捨てることが悟りの境地なのに、財福と悟りの智慧の二つを授けるというから、「どういうこと?」となりますが、悟りを願う人は世の為になりますから、そんな人には毘沙門天が世間の財や福徳も与えて下さるということなのです。
天部の中でも毘沙門天にしかこの功徳はないと言われているので、どちらも授けて下さる貴重な神さまなのです。
ただ、仏さまよりも天部の神様達は人間に近いので、(天の神様でも仏に近い神様もいる)
我々人間のように悪心(欲)を持っています。
なので、行者の悪心(欲)が強いと天部の神は怒り、行者は祟りをかぶることになります。
天部の修法をする時は恐いです。
荼枳尼天とか聖天なんかは特に…
でも、人間は慣れてくるとそういった意識が薄れてきます。
そうした時にバチンとお叱りを受ける。それに気付かずに「楽勝」なんて思ってやっていると、天部の神に従う鬼神や夜叉などの眷属達が欲を満たそうとして行者を利用するようになります。
そして、行者は魔に落ちていくのです。
そうなると、ご利益だけを餌に人を呼びこみ、自分は凄いと驕り高ぶり発言すれば批判が多く、良いことを発信している割りに欲深く、思い通りにならないとすぐ切れる。
そして、仏さまの教えではなく
自分の教えになってしまってる。
神仏を祈る人でたまにそういう人がいますが、そんな人でも最初は真面目だった人が多いから、道を外さずに歩むのは本当に難しいのです。
また、妖刀(魔)の力は強く手っ取り早いけれど、取りこまれるのがオチですから止めた方がいいですよ。
*四天王
持国天(じこくてん)東の護り
広目天(こうもくてん)西の護り
増長天(ぞうちょうてん)南の護り
多聞天(たもんてん)北の護り
※この護りで京都をB29は攻撃出来なかった。
*江戸三大毘沙門天
正伝寺 東京都港区
浅草正法寺 東京都台東区
善国寺 東京都新宿区(神楽坂)
*日本三大毘沙門天
信貴山朝護孫子寺 (奈良県)
鞍馬山鞍馬寺 (京都府)
大岩山最勝寺 (栃木県)
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