痴漢話②になります。
朝のラッシュ時のことです。
緑のパーカーが私です。
突然白のブラウスを着ている女子が、
「やめてください」
と、大きな声を出しました。
かなり混んでおり、
皆、振り向くこともできない状況です。
紺のスーツを着た男が
「押してくるなよ、痴漢と勘違いされてしまうだろ。」
と、
言い訳がましく周囲に聞こえるように声を発しました。
通常、
不自然に接触する感触はなんとなくちがいます。
私は痴漢が居直ったなと直感し、
体を反ひねりし男を確認したところ20代位の男性でした。
今の時代であれば
女性は周囲の協力を得て
痴漢を突き出しているところですが、
当時は
痴漢が日常化しておらず、
事を荒立てることは少ないので、
大きく進展することなく
その場は収まりました。
痴漢行為は色情狂のなさるわざと
実に不名誉な言われ方をされていたので、
抑制効果があった時代、
言葉狩りによって痴漢が増えてきたのかもしれません。
ブログを書きながら頭に浮かんだ言葉は、
会津藩校 日新館の
什の掟―じゅうのおきて(ならぬことはならぬものです)です。
歯止めが利かない人は
子どもの頃の家庭環境が大きく影響しているのかもしれません。