ブログに登場する○ちゃんと清○さんですが、
半世紀来の付き合いになります。
二人の住まいは都内の豊島区と台東区、
ふと思うのは、「都会のネズミと田舎のネズミ」という絵本の話です。
付き合い初めて半世紀過ぎましたが、
学生時代は時折泊ていただきました。
その朝食は、常にパン食でした。
それだけでは食習慣の違いだけで驚きはないのですが、
初めて清○さんのお宅では惑わされました。
朝食は洋食なのですが
用意された卵がエッグスタンドに入れられ
トーストやサラダと一緒に置かれていたことです。
後に「ムイエットプレート」いう名と知りますが、
我が家の朝食との違い、都会のおしゃれを感じました。
「ムイエット」とはフランスの定番朝食で、
細長いパンやバゲットをトーストして料理に添えたり
半熟卵につけたりして食べる料理で
彼の家では
2㎝ほどにカットされた厚手の食パンがプレートに乗せてありました。
写真はイメージ
エッグスタンドを見たのが初めてなので
ゆで卵のように卵を取り出して割ろうとしたところ
「こぼれるよ。」
との声かけられ半熟卵と知りました。
スプーンでタマゴの頭をたたいて割り、
掬いながら食べたり
パンにつけたりという作法を初めて体験しました。
(温泉卵は食べたことはありましたが)
彼らが
私の家に泊まりに来たことはありますが、
ごはん、みそ汁、鮭の切り身、卵焼きか納豆、のり、小魚の佃煮、香の物
母親が用意してくれた朝食ですが、
これぞ日本の朝ごはんという定番メニューでした。
数回泊まりに来ても
卵焼きが、「目玉焼き」「炒り卵」「生」に変わる程度、
ゆで卵はお弁当の添え物なので朝食には出されません。
ましてや、半熟卵などという中途半端な調理を出ませんでした。
その後、二人の家庭に遅れまいと
我が家もエッグスタンドを2つ購入しましたが、
子供の頃からの生活習慣は生涯変わることなく、
つれあいも農家の娘なので
いまだに三食コメの生活です。
エッグスタンドといえば、
購入以来、棚の飾りになっています。
雑貨屋さんに
おしゃれにディスプレイされている
エッグスタンドの姿を見受けますが
需要があるのでしょうね。
写真は清○さんのご自宅に○ちゃんと招かれて
母上の料理をいただいた時の写真ですが、
私の家でしたら、ちゃぶ台、もしくはお膳です。
大きな和風の外観のお屋敷でしたが、
洋風の食堂があり、ホテルで使うような洋食器、
ハイクラスな生活の片鱗を経験することができました。
私がテーブルに椅子の生活になったのは
一人暮らしになってからです。
ちなみにこの後、
清○さんと私は彼の部屋へ戻りましたが、
○ちゃんはエプロンを持参しており、
清○さんのお母さんと一緒に片づけをしていました。
エプロン持参の演出は
母親からのアドバイスとのことでしたが、
私たちは「何やってんだか」との感想。
そこで気に入られたのか、
その後
○ちゃんのお母さん、清○さんのお母さんは
ご近所ということもあり
友達になった話を聞きました。
偶然がもたらす必然の出会いということでしょうか。