青春映画の話の続きになります。

政治闘争で挫折し命を絶ったり、
山で遭難し命を失ったりと、
明るい終わり方のない映画ばかりが上映されていた

昭和50年代でしたが、


若者たちには共感する生き方だったのでしょう
名画座で再上映をされると、学生たちで満席でした。

(封切に比べ入館料が安く、同じテーマの作品を同時上映)

昭和40年代に森山良子や本田路津子が登場し
カレッジフォークが学生達のk儀られた音楽から

商業路線と変わり、
反戦フォークも終焉を迎えると
四畳半フォークソングの全盛を迎えました。


フォークソンググループ「かぐや姫」のヒット曲を
映画化した作品が矢継ぎ早に発表されました。
・神田川
・赤ちょうちん
・妹
・22歳の別れ
・なごり雪
どの話も
貧しさの中で絶望し、不幸が不幸を重ね、
何をしても、どうあがいても幸せとは縁遠く、

後味の悪いラストでした。

 

特に
「赤ちょうちん」においてのラストは、
秋吉久美子(旅の重さではチョイ役)は気が狂い始めて、

不似合いな化粧で

ケンタッキーらしきものをくちゃくちゃ下品に食べるシーン。

 

最後は精神病棟の格子の中で

体を拘束されて気が狂った姿が

エンディングという悲惨なものでした。

 

 



 

 

第1次オイルショック後の2,3年後の話なので、
やっと生活に明るい兆しが見え始め
他人が悲惨で不幸になる映画を見る余裕ができたのかもしれません。

アパレルの関連で

シンガーソングライターの裏話を聞いたのですが、
脚光を浴びていた人たち、

多くの曲は、

ブレーンから買っていたという話を聞きました。
シンガーソングライターと当時もてはやされていたカリスマたち、
貧しさや矛盾を曲に乗せながら若者の共感を得ていましたが、
裏ではしっかりとビジネスをしていました。