斎藤耕一監督の映画 「旅の重さ」

当時、映像の美しさに定評のあった監督の作品だけに、

全編、四国の美しい景色が見られます。

 

1枚目の写真

放浪する少女の後ろから迫るのは「急行うわじま」

このシーンが好きで、

封切で1回、名画座で2回、DVDでも借りました。

見るたびに

旅に出たくなります。

 

2枚目の写真は「沈下橋」ではなく

大州市を流れる肱川に昭和40年代まで数カ所あった流れ橋です。

流れ橋とは、川幅の狭い所に木板を渡し、

最初から流れることを前提にしつつも、

その木板が流失しないようにロープ等で結んでおく造りです

 

 

 

ここからが今日の話題です。

この映画の主役は高橋洋子なのですが、

 

ほんの2,3分だけ秋吉久美子が出ていました。

秋吉久美子はその他のキャスト扱いで、

WIKIでも17番目に記されています。

 

3年後でしょうか、彼女が今の広瀬すず以上の人気女優になりました。

 

名画座の上映情報は、情報誌(ぴあ)しかありませんでした。

そこでの出演者紹介では、

なんと1番目に秋吉久美子、

2番目が高橋洋子でした。

 

名画座で上映される作品を見に来る客はリピーターが多いので

その2,3分を楽しみにしている人が多いと踏んでいるのでしょうか。

映画の楽しみ方もいろいろです。

 

 

 

「旅の重さ」の紹介をしておきます。

原作は「素九鬼子」

 16歳の少女が四国を放浪するお話です。

以下はWIKIです。

 

概要

「ママ、びっくりしないで、泣かないで、落着いてね。そう、わたしは旅に出たの。ただの家出じゃないの、旅に出たのよ(つづく)」の書き出しで始まる。16歳の少女が、男出入りの多い貧しい絵かきの母と女ふたりの家庭や、学校生活が憂うつになり、家を飛び出したところから物語は始まる。舞台は四国。少女の実家も四国。海辺伝いに、四国遍路の旅に出た少女がママに宛てた手紙に託すかたちで、多感な青春の断面を四国の自然描写を織り込みながらみずみずしい筆致で描かれている。家出であり、旅でもあり、遍路でもあり、漂泊でもある、天衣無縫な自由きままな旅であり、常に母への手紙という形で描かれる。それは常に一方通行で、母からの復路はなく、すべてはモノローグである。