都市伝説の続きです。
アパレルショップを開いた伊藤君から聞いた話です。

広くて浅い人脈をもつ伊藤君ですので、
真偽の確かめようもない業界うわさ話も

教えてくれました。

その一つに、試着室に入ったはずの女性が消る話がありました。


横浜の元町に実在するブティックが舞台になっており、

いかにも港町で起こりそうな事件でした。

 

概要は以下の通りです。


お店で女性が試着室に入ったはずなのに姿が消え、

同行した友達や彼氏が、店の者に聞いても、知らぬ存ぜぬとのこと
店舗内をくまなく探しても見つからず、
警察へ届けても相手にしてもらえずに困っているとのストリー。

 

後日、何人かは
香港の売春窟で薬を打たれて廃人同様で保護されたという

実(まこと)しやかな話です。

 

 



 

試着室の裏に小部屋が隠されており、

そこに連れ込まれて拉致され海外に売り飛ばされているとの

推理を立てるものもいました。
 

似たような話は旅行業者間でもあり、

海外ではたまにあり得ることとして

注意喚起した記事(お堅い専門誌)を読んだことがあります。

 

未だ解決せぬ「拉致問題」でもわかるように、

当時は噂だけで済まされてしまった事件もあったようです。

 



前出した「沖縄の高校生」や「錦ヶ浦」の話ではありませんが、
びっくりするようなことに出会ったりもします。

「現実は小説より奇なり」という言葉がありますが、
現実と実(まこと)しやかに流れてくる噂の線引きには難しいものがあります。

横浜に行ったときにその店を訪れてみましたが、閉店していました。
伊藤君にその後の経過を聞いてみると、
試着室の鏡がドアになっており、裏部屋に引き込んでいたことが発覚したとか。

どなたかの推理通りの展開ですが、真偽のほどはわかりません。