まだ高校生でしたが、

芥川賞作品「赤ずきんちゃん気をつけて」が話題をよびました。

 

赤頭巾ちゃん気をつけて』(あかずきんちゃんきをつけて)  WIKIより

 

日本の小説家・庄司薫の小説。学生運動を背景に日比谷高校の生徒、「庄司薫」の生活を軽妙な文体で描いた作品で、ベストセラーとなり映画化もされたました。

 

語り手は都立日比谷高校三年男子生徒の庄司薫くんである。薫くんは学校群制度が導入される前の最後の入学生にあたる。1969年2月9日の日曜日一日のできごとを、薫くんの饒舌な語りでつづる。1968年暮れ、東大紛争により東大入試が中止になり、受験するつもりだった薫くんは悩み、願書提出期限を翌日に控えて、大学へ行くのをやめる決心をしている。兄や姉はすでに独立し、父は昨日からゴルフへ行っていて不在、家には母しかいない。小学校までの幼馴染のガールフレンド由美は、中学校から女子大付属に行っている。「舌かんで死んじゃいたい」が口癖である。昨日は十年飼っていた犬のドンが死に、薫くんは足の親指の爪をはがした。

大学紛争について、米帝について、サルトルや『椿姫』、酒井和歌子水前寺清子、世界史関係の固有名詞がふんだんに登場する文章で思弁を続ける。知り合いのおばさんなどは、薫くんがやはり京大一橋大学を受けるのかといったことを訊いてくる。電車に乗って有楽町駅で降りて銀座をぶらぶらしていると小さい女の子に遭遇して、少しおしゃべりし、旭屋書店で女の子はグリム童話の本を買う。薫くんはタクシーで帰宅して医者に寄ったあとで由美の家へ行き、大学へ行くのをやめると告げ、二人で手をつなぐ。

 

今風に言うと、

上級国民の家庭の日常の話ですが、

映画も見ましたが、

 

ストーリーは覚えていないものの、

バレンタインに由美ちゃんが

薫君のために手作りのチョコレートを作る映画のワンシーンは

はっきりと覚えています。

一般庶民には

バレンタインの言葉すらなじみが薄く、

ましてやチョコレートを家庭で作るなど

考えもつきませんでしたので

別世界があるものだと感心して観ていました。

 

 

原作者 庄司薫自身も、

辞書で有名な三省堂専務の息子であり 東大卒。

奥様はピアニストの中村ひろ子で、愛車はピンクのポルシェと、

華麗な私生活を送っていました。

 

以降、

メリーチョコレートの戦略が功をなし

バレンタインが一般化したり、

サンリオがメージャとになり

女子小学生の間でお誕生会が開かれたりと、

急激に日本が豊かになっていった気がします。

 

小説の中の薫君

大学進学をあきらめましたが、

進学率は30%の時代で、

 

MARCHの分類ではなく

可処分所得で進学先を決めていました。

C>M>H   一般家庭

J智>R>A   生活に余裕のある家庭

 

JRAは所謂キリスト教系の大学で、

入学後の学生生活がCMHとは違い

華やかなイメージがありました。

 

  かぐや姫のうた CMH

  荒井由実のうた J R A    一般庶民の妬みでしょうか。