お花見の時期は過ぎましたが、
友人が手土産に花見団子を持参してくれました。
花の咲くころは
団子が目を引きます。
黒文字を添える必要はなく、
懐紙か皿に一つずつ抜き取っていただくのが礼儀だそうですが、
やはり横食いが1番おいしそうな食べ方だと思います。
和菓子屋には1年中店頭に並べられていますが、
三色団子は黄はクチナシ、緑はヨモギと、春が感じられます。
しかしそれも4月まで、すでに柏餅が幅を利かせています。
5月といえばこいのぼりですが、
三島由紀夫の「こひのぼり」と題した随筆で、
「どの子も、実際は、風がなくて垂れ下がった鯉幟を見てゐるのに、
絵に描くとさうは描かない。」
水平になびく鯉のぼりを描くとか。
そういわれればそうです。
〇を三つ書いて串を通す絵は団子で、
○が一つでも二つでも団子でなくなります。
「子供は物事を典型的な、あるべき姿でしかとらえようとしない」
と指摘してまとめていますが、
団子に関しては、
食べるのにちょうどよい量が3個だと思っています。