私たち昭和20・30年代生まれの多くは

お菓子屋でお菓子を選ぶ基準の多くは

TVのCMに左右されていました。

 

その中でも、クラッカーなどという

塩味しか感じない小麦粉せんべいは

「おいしくないな」と感じながらも購入していたお菓子の一つです。

 

日曜日の6時からTBSTVで放映されていた

「てなもんや三度笠」の番組冒頭で

女性によるCM(提供アナウンスは「良い子のおやつでおなじみの前田製菓の時間が参りました」)が入り、

 

主役のあんかけの時次郎(藤田まこと)が

「俺がこんなに強いのも、あたりまえだのクラッカー」と啖呵を切っていたのが

脳裏にこびりついてしまったのが理由かもしれません。

 

 

挿入歌 “雲といっしょにあの山越えて ゆけば街道は日本晴れ”と歌う3人組

 

 

 

関東のテレビ番組では関西系の番組はほとんど放送されておらざ、

関西語になじみがないので、別人種のように感じてみていました。

 

渡世人・あんかけの時次郎(藤田まこと)と小坊主・珍念(白木みのる)が

全国を旅しながら騒動にまきこまれていく爆笑時代劇ですが、

内容は覚えていません。

 

6時からは

『てなもんや』で大阪の笑い、

6時30分からは『シャボン玉ホリデー』または「サザエさん」

7時からは「隠密剣士」6時30分からは「ポパイ」が

小学生を抱える家庭のテレビ番組の流れでした。

 

テレビは

一家に1台の時代でしたので、

6時から8時までは子供にチャンネル権があり、

この2時間はテレビにくぎ付けでした。

 

 

オンタイムで見ていた私が

「小学生が出演している」と思っていたのは、珍ねん役の白木みのるですが、

藤田と一年違いの昭和9年生まれ。ほぼ、同級生だったと知るのは後のことです。

 

前田のクラッカーで

よくわからないおまけがついていました。

1枚目の写真に写っている「コンソメスープ」です。

 

ドロップの形をしていましたのでなめてみましたが

子供の口においしいわけがなく、

お湯に溶かして飲むという発想もなく、

捨てていた記憶が残っています。

 

スーパーに行けばまだ販売しているようで。

食べやすいサイズも発売されているようです。