まるちゃんから送られているファイルの中に
日比野克彦に出会った日の写真があったので書き留めておきます。
場所は
原宿のキディランドでの話になります。
右が芸大の学生で左がまるちゃんですが、
この芸大生のグループの中に
50年後、東京藝術大学の学長になる「日比野克彦」さんがいました。
伊藤君の店に遊びに行った帰りに
キディランドでおもちゃを見に行った時のことです。
ショーウインドウの中で
自分たちの作品をディスプレイしている
東京藝大の学生たちと出会いました。
センターに置かれていたのが
「うまへた」感たっぷりの
段ボールでつくられた50㎝ほどの旅客機でした。
小学生の夏休みの工作でつくられたような作品ですが、
妙に魅力的で
自分でも作れそうですが真似て制作しても
オーラが出せない、
そんな存在感を漂わせていました。
あまりにも衝撃的で
製作者の方とは年齢も近く。
一言二言会話を重ねさせていただきました。
現東京芸術大学の
日比野学長が注目を集め始めたのは
1980年代前半ですので
1970年代後半から
異色な作品を発表していたことになります。
旅客機が見つからないので他の作品で。↓
その時は自分の部屋に
彼の作品を真似て作りたいな程度の思いでしたが、
数年後、彼を名ることになります。
ある雑誌の表紙に
彼の作品が取り上げられ、
制作に励む写真が掲載されていたからです。
後の活躍は皆の知る通りですが、
東京芸術大学の学長には平山邦夫もおり、
先端芸術表現の先駆者として
トップランナーとしていまだに走り続けている
日比野克彦さんの生き方にはパワーがいただけます。
60歳を越えた方の作品とは思えない発想です。