車庫撤去前の線路の終端(2010年8月)

 

交通機関を利用して竜飛岬に行くには

津軽線終点の 「三厩」が最寄り駅になります。

 

車で旅をしても、

地方の駅をのぞいてみようという妙な好奇心がわいてきます・

何故でしょうか。

 

高倉健主演の「駅」という映画がヒットしたように

駅→旅→人生の旅 

このような思考回路でつながっているのかもしれません。

 

子供のころに見た

出征兵士を送るにぎやかな惜別のシーンの中にも一抹の寂しさ、

映画「22歳の別れ」の一場面であるホームでの別離など、

 

少なくと

駅は明るいイメージが付きまとう印象はありません。

 

 

 

 

改修前の駅舎(2010年8月)

待合室(2021年8月)

 

三厩の駅の待合室に入ると、

女子大生らしき一人旅の方、

 

「遠くへ行きたい」というTV番組、

「ディスカバージャパン」のCM歌「いい日旅立ち」が

巷の流行りでした。

 

私たちは彼女を見ながら、

「東尋坊ではないので、死に来たわけではなさそう。」

などと冗談をかわし、その場を過ぎ去りました。

 

再会したのは夕刻の「斜陽館」

彼女も今宵の宿は同じでした。

 

軽く会釈を交わした程度ですが、

40年も前の、5分足らずの出来事をよく覚えているものです。

 

彼女は「愛する人と巡り会えたのでしょうか」

(遠くへ行きたいの歌詞より)

幸せであることを願うばかりです。

 

太宰には関心が薄く、

宿泊だけで管内の見学はしていません。

それが心残りです。

 

2階の部屋でしたが、

1階に降りていくと

文学グループらしき団体が講師を囲んで

語り部の会を開いていました。

 

誘われましたが好意に参加せず、「人間失格」ですね。

 

 

館内をうろうろしていたら、

異次元へ行ってしまったかもしれませんが。