清〇組以外で、

特に親しく交流していたのは

前出の「伊藤くん」です。

 

19歳の時に起業をしたので

その話です。

 

アメリカングラフティと

ブラックミュージック(ソウル)にはまっていた伊藤君の生活は、

まさにその影響を受けていました。

 

Y君の宅飲み会でのこと

石井君のグループで彼は参加してきましたが、

 

たまたま

ラジオ関東(現ラジオ日本)の知り合いから頂いた

アイッザクヘイズの国内版未発売のレコードをもっていたので

贈呈することになり親しくなりました。

(イメージ)

JazzPRESS - Live At The Sahara Tahoe – Isaac Hayes

 

大田区の彼の自宅へ泊りに行った時です。

部屋の中そのものがアメリカングラフティーの世界で、

天井にはミラーボール、壁にはネオン管の看板

ジュークボックスまで備え付けてあり、

アメリカの田舎にあるダイナーを再現したそのままでした。

 

ネットではジュークボックスは高価な値段で取引されていますが、

当時は衰退がはじまった時期と重なり、粗大ごみ扱いでした。

それをもらってきたとのことで、小銭を入れれば曲が流れる完動品で

R&Bの曲で組まれていました。

 

(ちなみに私の姉は某器械メーカーのジュークボックスの課にいたので、

 毎月、入れ替えの終わったレコードを数十枚、ジャケットは百枚近く

 洋楽を中心に持ちかえりました。

 レコードは消耗品のため、ヒット中の曲でも定期的に入れ替えるので、

 我が家で「BEST HIT USA」ができました。)

 

 

話を戻します。

 

18,9歳の少年が、DIYで下の写真のような部屋をつくり、

友達を呼んで遊ぶ、 それは才能以外ありません。

 

その部屋の片隅のテーブルに

片足だけの女性用の靴靴の木型が置いてありました。

 

部屋のディスプレイの一つだと思い木型を触っていると、

「彼女の靴を製作中」と意外な言葉が返ってきました。

 

趣味で服を作る人は聞きますが、靴を作る人は初めてでした。

 

話が進むうちに、

半年後に彼の友人と二人で

「アパレルブランド」を立ち上げ

伊藤君が靴等の皮革を担当し、

友人が服飾を手掛けるという

事業計画を話してくれました。

 

ファッションの方向性までしっかりと考え

ブラックミュージックのステージ衣装

特にニット素材を生かした服の制作を

目指しているとのことでした。

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数か月後、原宿の事務所兼アトリエに行くと、

DooWapなどの60年代のPOPSが流れる中、

 

伊藤君は風呂場でテキスタイルを染色し、

その友達は工業用ミシンでジャケットを縫製している姿がありました。

 

当時19歳だった私たちですが、

大学で無駄に時間を過ごしている自分たちと対極に。

夢に向かい、苦難を楽しむ若者たちもいました。

 

ブログを書きながら思ったのですが、

デザイナー兼パタンナー、そして縫製、

営業まで突き進むパワーに感服します。

 

そんな伊藤君から

レコードのお礼として

型押しのウエスタンベルトをいただきました。

 

その時につけてくれたバックルは

未だに持っています。

 

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その後の展開は後日。