コミック「うる星やつら」の一場面に、
同伴喫茶の場面が出てきます。
温泉マーク旅館というよりは
「ハプニングバー」に近いかもしれません。
名前の通り、
男女のカップル限定でなければ利用できず、
男同士は入場できませんでした。
店内は薄暗く、
カップルが純喫茶より少し高めのコーヒー代を払い、
当時でいう ABCを行う目的の空間でした。
バスの座席のように全席が一定方向を向いていたり、
写真(下)の様に小ボックスになっていたりと
2人用の座席で店内は構成されていました。
気の利いた店ではベンチシートを用いてるところもあり、
当然のごとく本番行為をするカップルや、
それを覗いて燃え上がるカップルなど、
大人限定の喫茶店でした。
当時の大学生は下宿生活をしているものも多く
互いに部屋を融通するものもおり、
男女の営みを行う場所には事欠かなかったので、
利用者の多くはサラリーマンなどの社会人が多かったと記憶しています。
またサザエさんの漫画でもわかるように、
当時の住宅事情から個室を与えられている若者は少なく、
彼らもまた重宝したようです。
御徒町のアメ横に一軒あり、
カップルの聖地「上野公園」の帰りに
盛り上がり寄ったのかもしれません。